【著者が語る】「ウケる」は最強のビジネススキルである

俺


中北 朋宏 代表取締役社長

私は「株式会社 俺」という少々攻めすぎた名前の会社を経営しています。笑いの力で組織を変える「コメディケーション」と、お笑い芸人からの転職支援「芸人ネクスト」という事業を展開しています。コメディケーションとは、「コメディ」「コミュニケーション」を掛け合わせた造語で、本書はコメディケーションに触れています。

私は芸能事務所(浅井企画)で6年間、お笑い芸人として活動後、転職して人事コンサルタントになり営業成績ナンバーワンを達成。ベンチャー企業で人事責任者を経て、今の会社を経営しているという不思議な経歴の持ち主です。

これまで500社ほどの経営者・人事の方とお会いする中で、 組織の課題はコミュニケーション不足から起きていることが非常に多いと感じています。具体的には次のようなものです。

「上司と部下が本音で話をしない」
● 1on1などの施策をするものの、本音を言う関係性ではないため無駄で苦痛な時間だけが過ぎてしまう
● 部下が何を考えているか分からない。また、部下も上司が何を考えているか分からない

「若手の社員がすぐに会社を辞めてしまう」
● 職場の人間関係に馴染めず辞めてしまう
● 憧れる先輩や上司がおらず自分がここにいる理由がないと感じてしまう

「会社としての一体感が生まれにくい」
● イベントや飲み会などでパワハラまがいのイジリが行われている
● 人を承認する文化がなくロイヤリティ(忠誠心)が高まらない

これらの課題は、当社が提供する笑いのメカニズムを活用すれば解決することが可能です。一見、複雑な課題でも日々の少しの工夫で大きく変化を起こすことができます。例えば、若手の離職率が70%だった会社が20%以下になったという事例もあります。

「働き方改革」の推進など、コミュニケーションの希薄化が進んでいくことが懸念されています。そんな状況の打開するための処方箋としてお使いいただければと思います。ぜひ、一度お読みいただけますと幸いです!

俺

中北朋宏 著
日本経済新聞出版社、1,500円+税

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