2016年10月21日

女性活躍の推進 資生堂が実践するダイバーシティ経営と働き方改革【著者が語る】

wiwiw 山極清子 社長執行役員

 (10292)

wiwiw 山極清子 社長執行役員

 国内市場の成熟化や少子高齢化、そしてグローバル化の進展に伴い、顧客のニーズが多様化し、商品・サービスを提供する企業も競争力を高めるため人材の多様性が求められています。

 とりわけ、これまで活かされていなかった女性人材を管理職・役員に登用して組織のパワーバランスを変え、時間当たりの生産性の向上をはかり、価値創造性を高める「ジェンダー・ダイバーシティ・マネジメント」が、新たな企業経営に必須となっています。

 ところが、欧米はもちろん、フィリピンなどアジアの国々の企業でも、女性管理職が3割を超え、ボードメンバーに一定数の女性が入っている中、日本では、ダイバーシティの試金石ともいえる女性の活躍、特に管理職・役員登用が遅れています。

 それはなぜなのか? 私は、その要因として日本的雇用慣行である“固定的性別役割分担”と“長時間労働”をあげます。女性の活躍を実現するには、ジェンダー・ダイバシティ施策を単独で進めるのではなく、これとワーク・ライフ・バランス施策を同時に進める「デュアル・アプローチ」が効果的です。

 資生堂は、約30年「デュアル・アプローチ」に取り組んだ成果として日経ウーマン「女性が活躍する会社」3年連続1位にランキングされました。

 本書は、資生堂が1987年から始めた女性管理職登用への取り組みについて、「胎動期」「基礎固め期」「発展期」を経て「成熟期」に至る、2016年3月までのプロセス・イノベーションの軌跡を具体的に述べています。

 資生堂のダイバーシティ経営に向けた意識・行動改革と女性の活躍推進を実践してきた本人だからこそ、「どのようにしたら阻害要因を取り除き女性管理職登用を実現できるのか」「いかなる行動計画を策定し、実践するのか」「組織成果をあげる推進体制とは」などの課題に答えることができるのです。

 各社の「女性活躍推進・次世代育成支援行動計画」実現に欠かせない一冊といえます。
女性活躍の推進 資生堂が実践するダイバーシティ経営と働...

女性活躍の推進 資生堂が実践するダイバーシティ経営と働き方改革

山極清子著
経団連出版、1,600円+税

wiwiwの関連記事

wiwiw「業績向上につながるダイバーシティ推進、働き方改革の取り組みを支援します」 - 人材コンサルティング会社&サービスガイド100選

wiwiw「業績向上につながるダイバーシティ推進、働き方改革の取り組みを支援します」 - 人材コンサルティング会社&サービスガイド100選
wiwiwのサービスは現在670社が利用しており、ダイバーシティ経営や働き方改革を推進する企業にとって欠かせないものとなっている。山極清子社長は資生堂で男女共同参画推進のリーダーを務めた後に博士号を取得し、企業での実践と理論に精通した専門家として多くの経営者や人事担当者から頼られる存在。18年以上にわたるサービス提供で蓄積されたノウハウ、専門コンサルタントによる制度設計から運用までのきめ細かいサポートが強みとなっている。(日本人材ニュース編集部の評価)
6 件

関連する記事

インソース/階層別テストでスキルレベルを把握 他

インソース/階層別テストでスキルレベルを把握 他

採用・育成・組織開発・HRテックの最新サービス情報を紹介する【インソース、wiwiw、ヒトラボジェイピー、パソナ、ジーエルシー、インターワークス、ビズメイツ】
人事専門家に聞いた 2017年 人事の最重要テーマは次世代リーダーの育成

人事専門家に聞いた 2017年 人事の最重要テーマは次世代リーダーの育成

ビジネスのグローバル化や少子高齢化による労働力人口の減少など、経営環境の変化に対して従来型の人事では対応が難しくなっている。「2017年の人事の重要テーマ」を、企業の採用、育成・研修、組織力強化などを支援する専門家50人に対してアンケート調査で聞いた。
国内からグローバルへ、 非正規から正社員へ、 一気通貫の育成システムを構築

国内からグローバルへ、 非正規から正社員へ、 一気通貫の育成システムを構築

人口減少社会に入り、あらゆる産業で優秀な人材の確保と定着の重要性が増している。若手人材の育成や非正規社員から正社員への転換などの一貫した育成システムの再構築に取り組む動きが相次いでいる(文・溝上憲文編集委員)

人事向け限定情報を配信中

人事向け限定情報を配信中