ヒューマンブレークスルー
志田 貴史 代表取締役
【PROFILE】1972年生まれ。福岡大学法学部卒業後、上場大手メーカー、経営コンサルタント会社を経て、2007年に「ES・エンゲージメント向上から経営の好循環サイクルをつくる」をテーマとしたコンサルティング会社ヒューマンブレークスルーを設立し、代表取締役に就任。中小企業から大企業まで、様々な業種・業界での豊富なコンサルティング実績を持つ。
「我社もエンゲージメントに取り組もうと調査を行ったものの、その後何をすればいいのか、さっぱり分からないんです」
このような声を、もう何回、いえ何百回とお聞きしてきたことでしょう。「エンゲージメントの調査結果を活かすことができていない」という回答が84%。これは当社のセミナー参加者へ、アンケートをとった時の回答結果です。
読者の会社でも同様に、現在多くの企業で“エンゲージメント”への取り組みが活発になっています。しかし、その最初の一歩になる調査の段階で落とし穴に落ちてしまう。またエンゲージメント向上の土台が形成できず、上辺の施策で終わってしまう。このように「肝心の改善や向上に向けたアクションにつながっていない」という悩みや解決依頼が当社に数多く寄せられています。
一方で、当社の顧客企業では、エンゲージメント向上から、人材定着率の向上、売上・利益の向上など、人的資本を最大化させ、企業価値を高めている会社が数多くあります。よって当社のエンゲージメント向上のコンサルティングノウハウや、生の顧客企業事例を本書で公開することで、エンゲージメントに悩む企業への解決策になればと思い、本書を上梓しました。
本書は9章から構成されています。エンゲージメントのメカニズムを正しく理解し、うまくいかない本当の理由や、落とし穴に落ちない調査方法を解説しています。次にどうすればエンゲージメント向上へつなげることができるのか、具体的な施策レベルについても、企業事例を交え解説しました。
コロナ禍という逆風をエンゲージメント向上で乗り越えた「星野リゾート」、むしろ売上を向上させた「モスフードサービス」、読者も一度は口にしたことがある、笑顔の連鎖をつくる「チロルチョコ」など誰もが知っている企業事例を公開。採用倍率20倍で内定辞退者ゼロの中小企業や、離職率が10%台から離職率1%へ大変革した中小企業の事例も掲載しています。
また本書の印税は、セーブ・ザ・チルドレンに全て寄付するSDGs本でもあります。
志田貴史 著
中央経済グループパブリッシング
2,400円+税
【関連記事】
- D&I推進でエンゲージメントを高め、新たなイノベーションを創出【野村不動産グループ】
- エンゲージメントを高める会社 人的資本経営におけるパフォーマンスマネジメント
- DXと管理職の意識改革でエンゲージメントを高める【人的資本経営とウェルビーイング】