【著者が語る】暗黙知が伝わる動画経営 生産性を飛躍させるマネジメント・バイ・ムービー

ClipLine
高橋 勇人 代表取締役社長

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高橋 勇人 代表取締役社長

【PROFILE】コンサルタントとして、ハンズオン型事業変革を得意とし、クライアント先にCOOまたはそれに準ずるポジションで入り、支援先からの絶大な信頼を受けて成果を出す。足元の成果に加え、支援期間中に人と仕組みを創り、残すことで継続的な業績改善を図る。外食をはじめとする多店舗展開業態の支援が得意。2013年に独立し、ClipLine(旧:ジェネックスソリューションズ)を設立。CEOとして経営をリードしながら、ABILI(旧ClipLine)に関わる営業および事業開発を統括。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了。

近年、多くの人事部門が抱える深刻な課題の一つは、人手不足に起因する採用コストの増大や即戦力人材の確保の難しさではないでしょうか。また、ライフサイクルの多様化や人材の流動性が高まっていることなどから、従来の人材マネジメントが通用しなくなっている現実があります。

これらの課題に対応するためには、採用、教育、評価といった個別の活動だけを見るのではなく、企業全体の生産性を高める組織づくりが必要であると考えます。強い組織をつくるためには、それを形成する人材一人一人の力やスキルを向上させる必要があります。

個人のスキルや知識といった暗黙知を組織全体に循環させ、高めていく方法として私が注目したのが動画というメディアです。動画は情報を直感的かつ具体的に共有できるため、暗黙知の形式知化に有効です。

また、繰り返し視聴できる特長があり、現場での実践や知識の定着にもつながります。企業経営の多くは暗黙知で成り立っていると言われており、これをどれだけ形式知に変えられるかで、企業の発展性が左右されるはずです。

目覚ましい発展を遂げている生成AIは、形式知から学習し形式知を量産できますが、暗黙知から形式知を生み出すことはできません。暗黙知を形式知に変えるプロセスは、組織全体のパフォーマンス向上に寄与する重要な施策です。

また、動画はノウハウだけでなく、感情を伝えるのにも効果的です。経営陣から、事業にかける想いや企業理念に関わるメッセージなどを動画で繰り返し発信することで、企業のフィロソフィーを視覚的かつ感覚的に従業員に伝えることができ、一人一人の行動を目標達成に向けて一致させることができます。

「暗黙知が伝わる動画経営」では、動画を活用してユニークな人材獲得策をレバレッジさせたり、正しくスキルを管理することによって人材のモチベーションアップにつなげた事例などを紹介しています。ぜひ本書を手に取り、未来の組織づくりのヒントを探ってみてください。

高橋 勇人 著
ダイヤモンド社
1,800円+税

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