カレンコンサルティング
世古 雅人 代表取締役
本書はアイティメディア社のエンジニア向けサイト”EE Times Japan”で2012年4月から1年半にわたり連載したコラム「いまどきエンジニアの育て方」がベースとなっています。
「若手とコミュニケーションが取れない」という悩みを業種問わず、上司・先輩社員から聞くことが目立ちます。育った時代背景や価値観が大きく異なる世代同士でスムーズに仕事を進めるにはどうすればよいのか。
「若手がなかなか育たない」「OJTが機能しない」……いつの時代も人材育成が企業の最重要課題であることは変わりません。
本書のタイトルからは、いかにもハウツー本らしい印象を受けるかもしれません。しかし、時代の変遷に廃れることなく、いつの時代にも活用できる本を目指し、古典的かつ普遍的な組織・人事の原理原則から最新の組織学習論を盛り込みました。
また、コラムでは詳しく述べていないキャリアデザイン、動機づけ、人事部門や関連部門の役割、ミドルマネジメント、コミュニケーションと場づくり、リーダーシップ、具体的事例などについての解説も含めました。
一見、難しく感じるこれらの内容は、仮想企業の中で繰り広げられる上司と部下の会話を通じて分かりやすくお伝えしています。
私たちカレンコンサルティングは、企業変革全般を支援しています。経営理念、戦略策定から現場の業務の可視化、業務改善、組織設計、制度設計までの全てをワンストップで行います。
大事にしていることは、「自発性・主体性」です。そのため、組織風土や企業体質改革の要素を全てのコンサルティング支援に組み込んでいます。
「自然と若手が育つ環境と仕組み」をいかに作っていくか――決して人事組織の専門会社ではない当社だからこそお伝えできる一冊になりました。
読者対象は開発部門だけではなく、部下の育成に悩む上司・先輩社員、プロジェクトマネジャーです。もちろん人事部門の方にとっても、探していたヒントが見つかるのではないでしょうか。
世古雅人 著
C&R研究所、2,200円+税
【関連記事】
- 変革人材の争奪戦が過熱 失敗しない採用戦略とは【人材獲得策の最新事情】
- 企業価値を高める独自の人材投資が本格化【人的資本経営の実践と課題】
- DXと管理職の意識改革でエンゲージメントを高める【人的資本経営とウェルビーイング】