勝利のチームマネジメント サッカー日本代表監督から学ぶ組織開発・人材開発

ピープルフォーカス・コンサルティング

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松村 卓朗
代表取締役

 多くの日本企業が「失われた20年」を過ごす中で、「世界に飛躍し、劇的に強くなった20年」を過ごしたサッカー日本代表チームからビジネスパーソンが学ばないのはあまりにももったいない。その一心でこの本を書いた。

 日本代表は、残念ながら今回のブラジルW杯では良い結果を残せなかったが、実は「これだけ短期間で強くなったのは、各国の代表を見渡しても史上類を見ない」と言う外国の評者も少なくない。

 サッカー日本代表は、どのようにしてこんなにも強くなったのか?さまざまな理由があろうが、私は、「監督のチーム作り(チームマネジメント)」がその答えの1つではないかと思っている。スタイルややり方は違えども、歴代のそれぞれの監督が、その時代にあったチーム作りを効果的に行った。

 そして、紆余曲折はあれども、20年を一連の歴史として見れば、チームを劇的に強くさせる方向でバトンをつないで、チーム作りも進化させてきた。日本代表チームが強くなった過程には、いわば、チームの「組織“開発”」の発展の歴史がある。

 「組織“開発”」は、「組織“改革”」と比較して語られる言葉だ。組織“改革”は、部外者を通じて行う、「変える」という行為だ。誰かが描いたプランに沿って、組織の体制を作り上げていく。

 目に見えるもの、すなわち制度や仕組みを対象にすることが多い。一方、組織“開発”は、目に見えないものを対象として、内発的な力を働かせながら、組織の構成員一人ひとりが自ら「変わる」という日々のプロセスだ。

 具体的には、ビジョンの明確化、価値観の共有、異文化との融合、コミュニケーションの徹底、リーダーシップの発揮、といったことを積み重ねることだ。それによって、一人ひとりに意識や行動の変化が生まれ、組織が変わっていくことを目的とするものだ。

 本書は、各監督の取り組みを通じて「組織“開発”」というものを分かり易く伝えている。サッカーファンはもちろん、サッカーには興味がないという方にも、本書を通じて自身のチーム作りのヒントを得てほしい。

ピープルフォーカス・コンサルティング

松村卓朗 著
竹書房、850 円+税

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