【人事職の中途採用】「採用」「グローバル人事」の求人ニーズ高まる

日本人材ニュース

プロフェッショナルバンク
髙本 尊通 常務取締役

人事職の求人ニーズは総じて高く、当社1 〜3月期求人数は前年同期比131%増。特に「IT・ネット、製造メーカー、医療・ヘルスケア」の3業界計は同161%増と採用意欲が高まっています。人事の中でもニーズが多い「採用」は同154%増で、他にも直近1年間では「グローバル人事」が同221%増とニーズが高まっています。

「採用」へのニーズは業績好調の流れで企業の採用活動の活性化に伴う人員増強や、採用積極企業を中心に人材エージェントの活用と平行して「ダイレクトリクルーター」の配置などの動きも出てきています。

IT・ネット業界のスタートアップステージの企業では活発化しているVCからの資金調達を元に人員の積極採用を図るため、優秀な「採用」経験者をまず確保したいというトレンドも多く見受けられます。

また、昨今の国内市場の頭打ち感、アジア市場の経済成長を背景に、製造業を中心とした企業では「グローバル人事」。英語はビジネスレベルで、モビリティ、採用、制度、PMIなどの人事スキル経験者が重宝され、さらに日本でのグローバル人事リモートオペレーションの経験をベースとしながらも海外勤務経験を重要視する企業も多くなっています。

グローバル人事は、そもそも経験している求職者が少ないため需給バランスが極端に悪く完全な売手市場で、そういった風潮を背景に人事のキャリアプランとして、英語を習得しグローバル人事に携わりたいという人事担当者が増加しています。

一方で、企業が採用を成功させるポイントは、優秀な人材が取り合いである状況下、採用がうまいと言われている企業の特徴は自社の採用において「選考」ではなく「採用」をしているということです。つまり、「選んでいるだけではなく積極的に採りに行く」というスタンスで採用活動を行っています。

面接を受ける前にカジュアル面談と称する、面接前に自社を深く理解してもらう「場」を作ることによってハードルを下げ、母集団形成を広めている企業などもあります。

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