ヒップスターゲート
渡邉 良文 代表取締役 ファウンダー
バブル経済の崩壊、リーマンショック、東日本大震災、さらに直近のコロナショックなど、こうした予期せぬ出来事に多くの企業が翻弄され、時には存続すら危ぶまれることがあります。しかし、先の見通しが難しい時代においても、企業は労働生産性を追求しなくてはならず、特に中小企業の社長や人事・教育担当者は、そのための社員の能力開発や定着率の向上など、“人”に関する悩みを抱えています。
そこで、ぜひお勧めしたいのが、「社内勉強会」の実践です。
社内勉強会は、それほどの予算や時間をかけずに、社員の積極性を引き出しながら、能力・スキルの向上を図ることができます。また、会社側の関与を必要とせずに、学びのシステムが自走してくれるので、運営の手間暇もかかりません。
いいことづくしの「社内勉強会」ですが、誰かがきっかけを作らなければ動き出しません。そこで、社長や人事・教育担当者が社内勉強会の旗振り役となって、「社員が勝手に育っていく社内勉強会」を定着させるノウハウを書き下ろしました。
〇コストをかけず
〇運営や実施にも手間をかけず
〇社員が勝手に育っていく!この仕組みこそが「社内勉強会」です。
その効果は、業績向上から採用活動まで多岐にわたります。本書では「社内勉強会」を実施している企業の好事例を3ケース紹介していますので、「社内勉強会はこういう仕組みなのだ」ということが理解いただけると思います。
「社内勉強会」は、社員自身が必要と思ったテーマを取り上げて学習し、そのテーマに興味・関心をもったメンバーが有志参加する“能動的に学べる仕組み”なので、そこに「やらされている感」はありません。
本書には、「社内勉強会」を軌道に乗せる方法論をステップ毎に記載しました。予期せぬ出来事がいつまたやってくるか分かりませんし、何よりコストも手間もかかりませんので、思い立ったらすぐに「社内勉強会」を始めてみてください。
「社員が勝手に育っていく社内勉強会」を定着させ、一社でも多くの企業が厳しい時代を勝ち抜いていければ、筆者としてこの上ない喜びです。
渡邉良文 著
かんき出版、 1,650円+税