組織・人事

【著者が語る】自己肯定感を高めて職場の居心地をよくする方法

think shift
浅野 泰生 代表取締役 CEO

自己肯定感をテーマにした本は、子供の教育や自分の心を見つめ直すものがほとんどでした。しかし、社会に出た人は、自己肯定感の低さを自覚したとしても、幼少期からやり直すことはできません。自分の心を見つめ直している間も、日々の仕事はこなさなくてはなりません。

そこで、より実践的な内容として、職場で自己肯定感を高め、本質的な“居場所”を見つける方法について、私の実体験を役立てられないかと考えたのが出版のきっかけでした。なぜなら、私も元来は自己肯定感を持ち合わせていなかったからです。自分をありのまま認め、できることを増やし、他人に認められ、必要とされる人間になっていく過程で徐々に自己肯定感を高めていきました。

本書の読者は、自己肯定感が低めのビジネスパーソンを想定していますが、そのような社員に対する指導に役立つものと自負しています。本書にある61の法則のなかから、3つの要点について紹介していきます。

一つ目は、目の前の事象を切り分けること。仕事では多くの問題にぶつかります。それは自分の問題か、相手の問題か。済んだことか、対処できることか。事象を切り分け、起きた問題を整理することが重要です。

二つ目は、コントロールできることに注力すること。過去と他人は変えられず、未来と自分は変えられます。過去は悔やんでもなかったことにはなりません。未来に向けて自分ができることだけに焦点をあて行動すべきです。

三つ目は、最善を尽くした後は相手に委ねること。仕事の結果に対する評価はコントロールできません。自分にできるのは能力を出し惜しみせず発揮するだけ。やれることをやったら評価を受け止め、次につなげていくことが大切です。

これらは言葉で語るほど簡単ではありませんが、私自身がそうであったように意識してトレーニングしていくことで必ず結果が出ます。本書がビジネスパーソンの変化のきっかけに、社員教育のヒントになれば幸いです。

浅野泰生 著
つた書房、税込1,650円

アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
MONTHLY

ピックアップ

PAGE TOP