コーチ・ジネッツ
吉里彰二 代表取締役
【PROFILE】1982年東京大学経済学部卒、三菱化成工業入社。人材組織開発部長、三菱ケミカルHDアメリカ社長、三菱ケミカルHD執行役員監査室長、大陽日酸取締役常務執行役員チーフコンプライアンスオフィサーを歴任し、2020年コーチ・ジネッツ設立。ビジネスコーチ社パートナー エグゼクティブコーチ、BCS認定プロフェショナルエグゼクティブコーチ、日本選択理論心理学会認定選択理論心理士、日本報連相センター会員(NHC294)、ISL TLP7期など。
「エグゼクティブやライン管理職の何気ない発言や行動がメンバーのパフォーマンスを棄損していることで、企業は持てる組織力を100%発揮できていない」という私が長年感じていた企業における大きな問題の解決のためにエグゼクティブコーチングで真正面から取り組みたいとの思いで本書を執筆しました。
メンバーの報告を最後までじっくりと聞くこともなく言葉をかぶせ、自分の意見を述べる上司。それだけならまだしも、批判し、責め、文句を言う。そんな職場をなくしていきたいと思います。
「社長後継者をはじめとする経営人材の育成」「経営理念やミッションの浸透」「一枚岩となる経営チームの構築」「現場の声がトップにまで上がりにくくなっている」といった多くの経営者の抱える種々の組織マネジメントの課題をエグゼクティブコーチングで解決する道筋も説明しています。特に、「一枚岩の経営チーム」については本書の題名にもなっている通り、私の大きな関心事です。
「ジネッツ式組織開発コーチング®」として商標登録していますが、エグゼクティブコーチングが組織開発につながることが大切だと考えています。クライアントであるエグゼクティブが行動や意識変革を行うばかりでなく、コーチングを通して学んだ「ジネッツ流エグゼクティブコーチング11の基本メソッド」をメンバーに対しても活用し、メンバーの行動や意識変革につなげていきます。
あるいは、会社の中で一人のエグゼクティブだけではなく、何人ものエグゼクティブにコーチングを実施することで一気に組織風土の変革につなげます。
組織の抱える課題をエグゼクティブコーチングで解決することで、メンバーが持てる力をあり余すこと無く発揮し、各職場の生産性が高まり、各社の業績も向上し、そして何より日本のGDPが成長する。こんなストーリーにわくわくしています。
まさに経済同友会前代表幹事の小林喜光氏の推薦の言葉にある通り、「人的資本の最大化の肝がここにあった。経営者をはじめ、すべてのリーダーに手にしてもらいたい一冊」になりました。
吉里彰二 著
現代書林
1,400円+税