【第二新卒の採用】営業・カスタマーサクセス・DXなどの変化対応力が問われる職種に需要

第二新卒

CAREER FOCUS
東田 尚起 代表取締役

【PROFILE】1997年生まれ。リクルートにてHR領域に従事。求人広告営業(indeed/リクナビnext)をメインに、フリーランスで転職エージェントも経験。自ら立ち上げた就職系メディアの事業売却を経験し、現在は日系企業を中心に複数社のRPO業務も担う。

第二新卒層の採用は、現在コンサルティング業界や人材業界、SaaS、M&A領域を中心に特に活発化しています。これらの業界では、若年層の人材獲得をめぐる競争が激化しており、求人倍率も高水準を維持しています。

景気の不透明感が残るなかにあっても、「即戦力」ではなく「ポテンシャル採用」に軸足を移す企業が増えており、2024年比で第二新卒向けの求人は12%増加。掲載期間も短縮傾向にあり、採用活動のスピードが問われる局面となっています。特に、営業職・カスタマーサクセス・DX推進など、変化対応力が問われる職種への需要が集中しています。

企業が求めるのは、①ビジネス基礎スキル、②一定のデジタルリテラシー、③変化に柔軟かつ前向きに対応できる姿勢といった「将来の伸びしろ」に直結する資質です。

応募者の中心は入社3年目まで、平均年齢は25歳前後です。離職理由は「組織風土や人間関係とのミスマッチ」「成長機会の不足」など、カルチャーフィットやキャリア形成に対する期待のズレが主因となっています。

採用活動においては「配属先の明示」「キャリアパスの透明性」といった情報開示へのニーズが高まっており、曖昧な説明は応募者の早期離脱や内定辞退に直結する傾向があります。特に第二新卒層は「前職の反省」を踏まえて応募してくるため、企業との相互理解を重視する傾向が強まっています。

選考初期の対応スピードは採用成功の分水嶺となります。一次面接までを1週間以内で設定している企業は辞退率が顕著に低く、最終選考までのリードタイムも短縮されています。また、「入社3年以内のキャリアパス」「現場社員との接点機会(面接同席やカジュアル面談)」などを通じ、リアルな姿を提示できている企業は、高い内定承諾率と定着率を両立しています。

求職者は「企業が本音で自分と向き合ってくれるか」を見ており、実態に即した透明性ある情報提供が、採用競争力を左右する時代に入っていると言えます。

【関連記事】

202507_インソースバナー
アクセスランキング
広告掲載のご相談
PAGE TOP