
unlock.ly
武田 颯太 取締役副社長
【PROFILE】Darton State College (米国)卒業後、大手人材紹介会社エンワールド・ジャパンにて外資系コンサルファーム/大手監査法人/IT企業に向けた採用支援に従事。20年より最年少マネージャーとしてチームリード。2020年度には全国トップの売上成績を上げ、全社トップセールス賞(Top Biller 2020)を歴代最年少で受賞。累計四桁以上の方とのキャリア面談、数百名以上の方の転職支援実績を持つ。2021年9月にunlock.lyを共同創業し取締役副社長に就任。
コンサルティング分野の中途採用市場は2025年も前年同様に活況で、総合系からブティック系まで幅広く求人が増加しています。特にIT・デジタル・リスク系領域の需要が顕著で、DX推進やAI活用の加速が背景にあります。
高市政権下での防衛費増額や経済安全保障の強化、米国の保護主義的通商政策など地政学リスクの高まりを受け、サプライチェーン再編や国内回帰支援に関するコンサルティング需要拡大がさらに想定されます。
財務・ESG、戦略・M&A領域でも採用が活発化し、企業の成長に合わせ多様な専門性を持つ人材が求められています。ポテンシャル採用も一部で継続する一方、シニアコンサルタントやマネジャークラスなど即戦力層の採用が増加しています。
求職者は20代後半〜30代が中心ですが、40〜50代の経験者採用も見られます。特に同業(コンサル・シンクタンク・監査法人・FAS等)出身者や、AI・サイバーセキュリティ・再エネ・次世代モビリティ・M&A・新規事業といった先端分野や社会課題に関連した専門人材は高く評価されています。
また、近年ではコンサルティングファーム自体の増加により、採用・事業両面での競争は激化。求められるスキルも企業の成長段階や注力領域により異なるため、求職者は自らの強みを棚卸し、評価される環境を見極める企業分析や情報収集が重要です。
企業の採用成功の鍵は「現場部門の採用に対する協力」です。競合が増える中、データに基づいた採用設計と改善が求められる一方で、採用面接において候補者と直接接点を持つ現場社員の協力度が採用成功に大きな影響を与えています。
現場の理解と主体的な関与がある企業ほど、採用活動全体の質が高まり、人材定着率やブランド力の向上にも寄与します。その結果、リファラル採用の促進や採用効率の改善にもつながっており、経営・人事・現場が一体となった採用推進が今後の成否を左右するといえます。


