【著者が語る】理想の会社をつくるたった7つの方法

パソナ

パソナキャリアカンパニー
渡辺 尚 カンパニープレジデント

創業当時に、未熟で思うように経営ができずに悩んでいたとき、「会社の空気感を測るものさし」があれば、会社の風土を客観的に評価できるようになるのではないかという思いを強くし、2010年6月に、社内公募で「『良い会社』プロジェクト」をスタートさせました。

その後、法政大学大学院政策創造研究科の坂本光司教授に、共同研究という形でご協力いただけるようになったことで、「『良い会社』プロジェクト」は大きな推進力を得ました。

その成果は、2012年に「良い会社サーベイ」のバージョン1として結実し、経済産業省の顕彰制度「おもてなし経営企業選」の調査研究プロジェクトに参画することとなりました。

「良い会社サーベイ」により、会社全体や社員の属性ごとの傾向を知ることができるほか、「良い会社データベース」に基づくベンチマークデータ(偏差値)を算出して、「良い会社」と自社のギャップを定量的に測定することも可能です。また、コンサルティングや研修、「良い会社」ツアーなどを実施して、「良い会社」を目指す企業のサポートを行っています。

5万人超の方々からの回答を分析し、サーベイ高スコア企業の特徴を「7つのキーワード」として導き出し、事例とともに、本書にまとめました。一つひとつはシンプルですが、実践は難しく、どれが欠けても「良い会社」を実現できない要素です。

社員の働く幸せを実現することで、社員がお客様に対して感動的なサービス、イノベーティブな製品を提供できるようになり、それは顧客満足を生み出し、新たな顧客を創造し好業績へとつながる、正のスパイラルを形成します。こうしたポジティブな事業活動は、高度なリテンションマネジメントとしても機能すると考えられます。

「良い会社サーベイ」を通じて、「好業績と社員の幸せの両立を目指す」ことを日本中、そして世界中のムーブメントにしていきたいと考えています。いきいきと働く社員がいるからこそ、企業は価値創造できる。その思いを忘れず、これからも未来につながる人材投資を続けていければと思います。

パソナ

坂本光司 著、渡辺尚 著
あさ出版、1,400円+税

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