新卒採用で会社説明会に予約していないエントリー学生に対して、メールや電話で予約を促す業務に忙殺される採用担当者は多い。しかし、メールを見ず、電話にも出ないという学生が急増。そこで、リアライブ社が提供する、学生の主要な連絡手段である「LINE」と連携した新卒採用管理システム「Reworks Cloud」に注目したい。
●「Reworks Cloud」トップページ
メールを見ず、電話にも出ない学生に対し、採用の連絡手段はLINEが効果的
学生に対して会社説明会・選考の連絡をメールや電話で行っても返信率が低く、採用が思うように進まないと嘆く採用担当者は多い。こうした悩みを解決すべく、企業と学生との接点を生む新卒採用イベントを手掛けるリアライブ社は、学生との連絡手段にメッセージアプリ「LINE」を活用した新卒採用管理システム「Reworks Cloud」(以下Reworks)を提供している。
なぜ、LINEなのか。リアライブ代表取締役の柳田将司氏は、次のように説明する。「メールを使わず、知らない番号の電話には出ない学生が増えています。彼らの連絡手段はLINEが主流ですので、採用においてもLINEを連絡手段に用いることが最も効果的であるといえます」
同社の調査によると、学生から「メールは就活サイトからのDMが大量にくるので、本当に興味がないと開かない」「未読メールが3000通以上溜まっている」「ビジネス文書で返信しなければならないと思い、戸惑う」といった声が寄せられた。一方、LINEには「未読マークは見ないと消えないので、基本的にメッセージを開く」「LINEでやり取りする頻度が高い企業は親近感がわき、フランクな感じのコミュニケーションができるのも嬉しい」と好意的な意見が多くを占めた。
「ところが、LINEを採用でどう使えば良いのか分からないという企業が多いようです。中には人事の個人アカウントで学生に接触する採用担当者がいますが、自分のプロフィール画像などプライベートな部分を覗かれることを嫌がる学生からは、かえって敬遠されてしまいます。企業アカウントであれば学生も安心してやり取りができるのですが、LINEの企業アカウント導入は少数にとどまっています」(柳田氏)
学生とのコミュニケーション強化に不可欠なLINEの企業アカウントと連携
学生からの返信率を上げるために必要なコミュニケーションツールであるLINEを、人事担当者が活用できるように、「Reworks」ではLINEの企業アカウントと連携し、メールに近い画面でLINEの送受信ができるようにしている。
さらに、各求人媒体からの応募者取り込み・選考状況の一元管理、メールのフォルダ分け、受信が最後の学生の表示、特定の複数人への配信、テンプレート作成・送信等のLINEだけでは実現できない機能を備え、新卒採用管理に適したシステムとなっている。
就活サイトに掲載しなくても、説明会・インターンシップ・面接の予約ページが作成でき、連絡を受けた学生はLINEに登録した電話番号だけで予約できる。「一般的な就活サイト経由の場合、ID・パスワードの入力が求められます。それを面倒に感じて離脱してしまう学生が少なくありません。それが電話番号だけで済めば予約率が向上し、1エントリー・1人採用当たりの費用対効果を高めることができます」(柳田氏)
また、LINEの機能であるリッチコンテンツを画面に表示させることも可能で、企業の雰囲気を伝える動画や写真、トップや先輩社員のインタビュー動画などを閲覧させて志望度を高めるのにも有効だ。
●「Reworks Cloud」の特徴
母集団・選考進捗を一元管理し、説明会予約数や歩留まり状況を可視化
売り手市場化で、大きな母集団を形成することが難しい企業が続出している。こうした環境で採用計画を達成するためには、母集団・選考進捗を一元管理し、「エントリー済・説明会未予約者」「説明会・選考のキャンセル者」などを丁寧にフォローし、学生の歩留まりを改善することが欠かせない。「従来のようなエクセルなどでは情報を管理し切れず、学生の動きをタイムリーに追うことができません。そのため、採用活動全体を可視化できる管理ツールの活用が必須です」と柳田氏は強調する。
そこで、「Reworks」はLINEとの連携だけでなく、トップページでエントリー数、説明会予約・参加数、1次選考予約・参加数といった採用過程の進捗や歩留まり状況がチャート形式で表示され、一目で分かるようになっている。そしてそこから、「1次選考予約・未参加者」などの後追いすべき学生のリスト画面にワンクリックで遷移することができ、必要なメッセージをすぐにLINEで送信可能だ。
採用活動の状況を示すチャートは時期別、採用チャネル別、職種別、ターゲット別など自由にカスタマイズできる。さらに、分析結果はPDF出力でき、そのまま経営トップや人事部長への報告書にもなる。価格は月額3万円~と他社システムに比べて安価な設定であり、どの企業にも導入しやすいのが特徴だ。
サービス名称の「Reworks」には“働き方を変える”という意味を込めており、採用業務の中でも煩雑な事務作業を減らし、最も大切な学生との接触時間を増やすことで採用担当者の働き方を変え、採用活動をより実りあるものにしていく。