【人事職の中途採用】ポストコロナの採用力強化を目指し、求人数の5割以上が「採用業務」

日本人材ニュース

イーリード
大橋 武広 代表取締役

人事職の求人数は年々増加傾向にあり、売り手市場の傾向がはっきりと現れています。

直近3カ月間の業務別の求人数を比べると5割以上が「採用業務」であり、ポストコロナを見据え採用担当者を強化したいという企業の思惑が見て取れます。

採用業務の求人数を新卒:中途で比べると2:8で中途が圧倒しています。中途採用業務の中身を見ると、そのほとんどがITエンジニアなどの即戦力採用を担当してほしいという求人となっています。

採用業務以外では給与計算などの労務、人事制度、人材育成の求人も出ていますが、最近の流行を見るとHRBP、タレマネ、オンボーディングの求人が増えてきました。

特にオンボーディングに注力する企業が増え始めており、中途採用後の早期戦力化ならびにモチベーションの維持や定着に課題を感じていることが伺えます。

人事職の採用では、即戦力採用に苦戦をしている企業も少なくありません。

これは、前述の通り売り手市場であることに加え、人事職の求職者の中には、これまで経験した業務と違うことをやりたいというニーズを持つ人が一定数いるためです。

人事職は機能別かつ高い専門性が求められることもあり、人事部内での人事ローテーションがスムーズに進んでいないときに業務転換を目指して転職意欲が増す傾向にあるようです。

そこで人事職の採用を考える以前に、人事部社員の離職防止、人材育成の観点から、定期的な人事ローテーションの仕組みを持っておくことは、転職が当たり前となった現在ではとても重要な施策です。

加えて、他部署からの異動も重要な一手です。事業や社内の人間関係を知る人事は、決して外からは採用できない貴重な人材です。

外部からの即戦力採用に有効な手としては、優秀な求職者に響く求人票を作るために人材紹介会社などから他社の求人票を取り寄せ、差別化を図れるポイントを見出すことが必要です。

そしてそれを求人票やHPなどで強く打ち出すことが人事職の即戦力採用に欠かせない打ち手なると思われます。

その他の「人材採用動向レポート」はこちら

【あわせて読みたい】

人事専門誌が評価する 外資系企業の採用に強い人材紹介会社(転職エージェント)
PAGE TOP