2019年11月5日

【IT分野の中途採用】日本語が母国語でないITエンジニアに対する日本語要件は緩和の傾向

スキルハウス・スタッフィング・ソリューションズ 池上 貴之 キャンディデート コーディネーター デパートメント マネージャー

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 大企業のジョイントベンチャーや資金調達を果たしたスタートアップが、その資金力を武器に市場よりも高い金額のオファーで優秀なITエンジニアを集めようという試みが見られます。

 求職者の傾向は、ビッグデータ、AI、機械学習、深層学習といったキーワードでキャリア形成を希望するITエンジニアが増えました。しかし玉石混交で採用担当も良いエンジニアを見極められない状態です。人物面ではこれまでと変わらず、再現性や課題解決力のある求職者の需要が高いです。

 一方で、IT人材の不足、空前の売り手市場という言葉を受け、市場価値を測るための転職活動も見受けられます。選考途中や内定後に辞退される可能性が高くなり、採用の工数がさらに増えてしまう懸念があります。エンゲージメントも含めて、一人当たりの候補者にかける時間はより多く必要になると考えます。

 日本語が母国語でない求職者の転職活動では、採用企業の日本語要件は緩和の傾向です。これまでの日本語能力試験N1レベル、読み書きもビジネスレベルといった高い要件から、確かな技術力と、コミュニケーションを取ろうという姿勢があれば採用に前向きなケースが増えました。

 日本語が母国語でないITエンジニアの転職支援が多い当社では、JLPT N2レベル未満のITエンジニアの転職実績は2017年比30%増加し、派遣の求人では、経験豊富な即戦力シニアが求められるケースが増えています。

 採用成功のポイントは要件の見直し、コミュニケーションの工夫、チームでの採用が挙げられます。経験の浅い人を採用しての社内育成、ビデオ面接や1day選考会など面接形態の多様化、多部署を巻き込みエンゲージメントを高めることでのミスマッチ防止、自社のアピールポイントの棚卸し、即戦力シニアの採用などです。

 社内のITエンジニアとのカジュアルランチや職場見学が功を奏したケースもあり「量」よりも「質」、柔軟な対応がカギとなります。
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