人材育成

【著者が語る】仕事が速い人は何をしているのか? ビジネスフレームワーク活用法

イントランスHRMソリューションズ
竹村 孝宏 代表取締役

【PROFILE】中小企業診断士、キャリアコンサルタント。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学MBA修了。デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験し、全社プロで社長賞受賞。独立後は現場経験を活かしたモチベーションを高める研修を提供。

フレームワーク(framework)は「枠組み」「構造」という意味であり、ビジネスフレームワークとは、ビジネスにおけるさまざまなケースに用いることができるよう体系化された思考の枠組みです。

目的に合わせて選ぶ

フレームワークは課題を整理するための「道具」であり、目的に合わせて使うものです。料理でいえば、レシピのようなもの。どんな料理をつくるかによって、使うレシピは異なります。選択するレシピによって料理のでき栄えが違ってくるのです。

道具の選定を間違えると、期待するアウトプットが得られなくなります。「何を考えるのか」「どんな行動をすべきか」という目的に合わせて、効果的なフレームワークを使う必要があります。そのためには、できるだけバリエーションをたくさん持ち、使い方を知っていつでも取り出せるように整備しておく必要があります。

答えが自動的に出るわけではない

フレームワークは頭の中で考えていることを可視化する「枠組み」です。答えが自動的に出てくるわけではありません。課題について考えるときは、さまざまな情報や考えを枠組みに当てはめます。枠組みを使わないと情報や考えが拡散してしまいアウトプットを出すために時間がかかります。ですから、まず枠組みを埋めてみて、その状態からアウトプットを目指すのです。

フレームワークを使ったとしても、誰でも必ず優れた答えが出てくるわけではありません。どのようなアウトプットが導き出せるのかは、使う人の思考力次第です。

繰り返し使ってみる

フレームワークを使って情報や考えを整理する時間が短縮できると、良いアウトプットをするための思考に時間を費やせます。フレームワークはビジネスパーソンにとっての基本であり、武道でいう「型」です。ただ知っているだけでは思考スピードを上げることにつながりません。繰り返し実践しながら、型を体得する必要があるのです。

ビジネスに付加価値をつけるためのフレームワークを自分のものにするためには、毎日の業務の中で繰り返し使ってみることをおすすめします。

竹村孝宏 著
セルパ出版 1,500円+税

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竹村孝宏

イントランスHRMソリューションズ 代表取締役/中小企業診断士、キャリアコンサルタント。大阪市立大学商学部卒業、豪州ボンド大学MBA修了。デンソーで企画、営業、人事、中国上海駐在を経験し、全社プロで社長賞受賞。独立後は現場経験を活かしたモチベーションを高める研修を提供。

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