【著者が語る】急成長を導くマネージャーの型 地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント

EVeM
長村 禎庸 代表取締役

これからの時代はあらゆるプロジェクトが自組織に閉じず、外部の会社や個人とコラボレーションしながら進みます。「自分は○○という役職だから言うこと聞け」なんて通用しません。そんなことを言うマネージャーがいるプロジェクトには誰も集まらないでしょう。誰も集まらなければプロジェクトは成功しません。マネージャーの地位や権力など、もはや存在しないも同然の時代になるのです。

「地位や権力を得られるわけでもないのに人のお世話ばかりして損な仕事だ」と思うかも知れません。ですが、地位や権力に頼らないマネジメントスキルは、これからの時代を生きるための最強の武器になります。これからは個の時代です。今、会社に勤めていてマネージャー職にある方も、いずれは個人で何かを始める時がくるかも知れません。今の時代は会社に属しながらでもたくさんの個人的なチャレンジができる、本当に良い時代です。

地位や権力に基づいたマネジメント方法では個の時代において誰も巻き込めません。メンバーやパートナーと対等な立場「イーブン」な関係でマネジメントをする必要がありますが、これは本当に難しい。それを実現するためには、地位や権力ではなく「技術」が必要なのです。その技術を皆さんにお伝えできればと思います。

社会にインパクトを残すベンチャーは「メンバーの才能」が全てです。成功を収めるベンチャーはいつだって1人の才能ががらりと流れを変えてきました。イーブンな関係とは、ベンチャーに一番必要な「メンバーの才能を開花させる」ための最良の関係なのです。

本書では、数々の失敗から学び、小さなベンチャー企業を上場まで導いたプロフェッショナルマネージャーが考える「イーブンな関係でマネジメントをする際に必要な型」という技術をみなさんにお伝えします。あるプロジェクトを急成長させたい経営者・マネージャーの方に、個の時代を伸び伸びと生き抜いていきたい全てのビジネスパーソンに向けた一冊です。是非お手にとっていただけると幸いです。

長村禎庸 著
技術評論社
2280円+税

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