厚生労働省が取りまとめた「2023年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況」によると、障がい者の就職件数は11万件超となり、過去最高を更新したことが明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部)
障がい者の新規求職申込件数は24万9490件(対前年度比6.9%増)、就職件数は11万756件(同8.0%増)となり、就職件数が過去最高だった2019年度実績(10万3163件)を上回った。
【障がい者の就職件数】
2018年度 10万2318件
2019年度 10万3163件
2020年度 8万9840件
2021年度 9万6180件
2022年度 10万2537件
2023年度 11万756件
就職率は44.4%で、対前年度差0.5ポイント増となった。
就職件数を障がい別にみると、精神障がい者が6万598件で最も多かった。
【障がい別 就職件数】
身体障がい者 2万2912件(対前年度比4.6%増)
知的障がい者 2万2201件(同7.9%増)
精神障がい者 6万598件(同12.1%増)
その他の障がい者 5045件(同15.6%減)
就職件数の増加要因について厚生労働省は「前年度に引き続き新規求職申込件数が増加するとともに、法定雇用率の引き上げ等を見据えて障害者雇用に取り組む企業が増えたこと等により、求人数が増加したことが影響しているものと考えられる」とした。
ハローワークに届出のあった障害者の解雇者数は2407人だった。(前年度 1605人)