Hagakure
奥 雄太 代表取締役
【PROFILE】メーカーでのマーケティング業務の経験を経て、GMOインターネットグループのGMONIKKOに入社。旅行、人材、アパレルなどデジタル広告の運用を担当。悪質な業者に騙される事業主を助けるために株式会社HAGAKUREを設立。
マーケティング職は消費行動の変化と連動し、求められるスキルや求職者の意向が変化します。デジタルマーケティングの重要性が高まった現在では、Web広告、SEO、SNS、MAツールなどの専門知識を持つ人材が必要になり、事業会社では経験者が中心に募集され、市場や業界の深い理解と実用的なスキルを求められています。
一方、広告代理店では未経験者も積極的に採用されています。今後はAIやビッグデータの活用が進み、生成AIの普及で専門スキルの希少性が下がるため、生成AIを活用できる人材が求められるでしょう。一次データをAIで分析し、その結果からデジタルとAIを前提とした戦略を立案できる人材の需要が増えると予測できます。
求職者はSNSなどのデジタルツールに慣れ親しんでおり、デジタルマーケティングに関心を持っています。そのため、未経験からデジタルマーケティング職に転職する第二新卒の求職者も増加しています。特にスクールでリスキリングを行う人は学習意欲が高く、業界で働く覚悟を評価され、未経験でも採用されやすい傾向もあります。
今後、生成AIの影響で専門スキルの重要性が下がり、転職ハードルが下がるため、未経験者の人気がさらに高まるでしょう。
企業が採用を成功させるには、自社のマーケティング事例を開示し、事業会社なら実現可能なキャンペーン内容、支援会社なら支援スタイルを示すことが重要です。求職者は転職エージェント経由だけでなく、SNSやウェブサイトを通じて情報収集するため、具体的な業務のイメージを持つためのコミュニケーションが必要です。
また、AIなどのテクノロジーを活用しているかが企業の魅力となり、SNSやウェブサイトを通じてアピールすることも重要です。さらに、企業理念を発信し選考フローで企業文化を感じてもらうことで、長く働いてくれる優秀な人材を採用できるでしょう。
これらのポイントを押さえることで、優秀なデジタルマーケティング人材の採用に成功し、競争力の強化につながります。