【中堅企業の中途採用】マネジメントに長けている45 歳以上の経営幹部採用のニーズが高い

日本人材ニュース

TRISTICKS
筒井 啓介 代表取締役

【PROFILE】長崎県長崎市出身。大学卒業後事業会社にてルート営業・新規開拓営業業務に従事し、大企業から中堅中小企業まで幅広い企業に接する。その中で何となく中堅中小企業のオーナーの方と価値観が合うように思い、同時に中堅中小企業が数字をはじめとする管理面に課題を抱えていることが多いと感じ、管理面から中堅中小企業をサポートしたいと思い立ち、会社を辞めて会計士の勉強を始める。会計士試験合格後、東証プライム市場上場コンサルティング企業・大手監査法人にてコンサルティング・M&A関連の業務に従事していく中で、「会社の価値観に合った優秀な人材がいる会社はコンサルティングを上手に養分にしながら伸びていくが、いない会社はその機能をコンサルティング会社に丸投げしてお金を払い続けている」ということに気づき、「優秀な人材を連れてくることができればサポートの幅が広がる」と考え、政府系の人材紹介会社に転職する。政府系の人材紹介会社に入社後は、今までのコンサルティング会社で培った「会社の経営課題を分析する能力」をベースとして、その課題を①人材紹介②コンサルティング③M&Aという3つのソリューションで解決するビジネスを推進し、最終的には副本部長として、事業全体の統括及びマネジメント業務に従事。政府系人材紹介会社の事業終了に伴い、2020年7月にTRISTICKSを設立して代表取締役に就任し、現在に至る。

「45歳以上の経営幹部人材」の採用ニーズが高まっています。主な理由は、
①生え抜きの経営幹部に刺激を与えたい
②会社の規模やステージが上がる中で、経営幹部として一段高い視点からマネジメントを行える人材が社内に不足している
③若年層の採用が難しくなる中で、マネジメントに長けている人材を採用し、限りある人材資源の有効活用を図りたい
などです。

経営幹部を中途で採用することは、会社が大きく成長するきっかけとなる可能性がある反面、採用のミスマッチが起こった場合、会社に悪い意味で大きな影響を与えるので、「この人材が当社に入って活躍できるか否か」という点は、面接で慎重かつ入念にチェックする必要があります。

中堅企業の経営幹部として活躍できる人材の特徴は、
①プレイングマネジャー的な動きができ、いざという時には自分で手を動かして問題を解決できる
②部署の垣根や自分の業務範囲に縛られず、必要ならばそれらを越えて行動できる
③話や部下に出す指示が数字などを交え定量的かつ具体的
④前の会社のことをいい意味で忘れており、その会社にいたプライドなどを持っていない
などが挙げられます。

一般的な価値観として「大企業にいる人ほど優秀」というものがあるため、「大企業で働いていた」という経歴を妄信して経営幹部として迎え入れようとする会社もありますが、上記4点を備えていない人材も多くいますので、面接ではこれらを念頭に置いて、それを発揮した具体的なエピソードなどを確認することで、採用後の活躍のイメージが持てるか否かを判断できると考えます。

転職市場が活況を呈し、売り手市場が今後も継続することが予想されるため、若年層より採用の可能性が高い45歳以上の年齢層に対して、人材像を極めて具体的に定義してピンポイントでアプローチすることは、労働力不足解消の大きな一手となりえます。

ぜひ45歳以上の経営幹部人材の外部採用を人事戦略の選択肢の一つとして検討いただければ幸いです。

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