中途採用の選考辞退のタイミング「面接前」が最多、選考辞退対策は「連絡を早くする」

中途採用の選考辞退のタイミングは書類選考通過者による「面接前」が最も多く6割に上ることが、人材総合サービスを手掛けるエン・ジャパン(東京・新宿、鈴木孝二社長)が実施した、「中途採用の選考辞退」実態調査で明らかとなった。(文:日本人材ニュース編集部

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直近1年以内に中途採用を実施した企業に、選考辞退が起きたか聞くと、85%が「はい」と回答した。

選考辞退が発生した企業に、以前と比べて、辞退の発生数に変化はあるか聞くと、45%の企業が「増えた」と回答した。

【選考辞退の発生数に変化はあるか】
増えた   45%
減った    5%
変化はない 42%
わからない  8%

従業員規模別にみると、1000人以上の企業が56%と最もポイントが高い結果となった。

【従業員規模別 選考辞退の発生が「増えた」の割合】
1~49人   47%
50~99人  44%
100~299人 46%
300~999人 34%
1000人以上 56%

直近1年以内の中途採用で選考辞退が発生した企業に、辞退発生のタイミングを聞くと、「書類選考通過者による“面接前の辞退”」(60%)が最多となり、2018年の同調査より6ポイント増加した。

【選考辞退発生のタイミング】
書類選考通過者による“面接前の辞退”  60%
面接過程の応募者による“選考中の辞退” 58%
面接前日・当日の“ドタキャン辞退”   52%
内定者による“内定後の辞退”      52%

「面接前日・当日の“ドタキャン辞退”」(52%)と回答した企業の辞退連絡の有無については、83%が「連絡はなかった(すっぽかし)」と回答。2018年の同調査より10ポイント増加している。

【面接前日・当日の“ドタキャン辞退”の連絡の有無】
連絡はなかった(すっぽかし) 83%
メールで連絡があった     50%
電話で連絡があった      21%

応募者の選考辞退理由を聞くと、最も多かった回答は「他社の選考を通過した・内定を取得した」(78%)。

【選考辞退理由】(複数回答可)
他社の選考を通過した・内定を取得した 78%
特に理由は聞いていない 26%
現職による引き留め   19%
希望する給与・待遇ではなかった 17%
希望する仕事内容や条件ではなかった 14%
ご家庭の事情      13%
ご家族による反対    10%
体調不良        10%
希望する勤務地ではなかった 4%
その他          8%

選考辞退対策をしているか聞くと、52%の企業が「はい」と回答。企業規模別では、「1~49人」が(45%)、「1000人以上」が(78%)と、33ポイントの差がつく結果となった。

具体的な選考辞退対策を聞くと、トップ3は「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(85%)、「面接日程を複数送り、選択できるようにする」(76%)、「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」(60%)だった。

【具体的な選考辞退対策 上位5】
書類選考後、通過者への連絡を早くする 85%
面接日程を複数送り、選択できるようにする 76%
応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る 60%
面接前日に、連絡(電話・メール)をする 48%
内定後に内定通知書を提示する 41%

調査は、2024年6月11日~7月9日、「人事のミカタ」を利用する企業を対象にインターネットで実施し、293社の有効回答を得た。

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