2024年7月の転職求人数は前年同月比119.6%、転職希望者数は同99.8% パーソルキャリア調べ

パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率」によると、2024年7月の転職求人数は前月比102.5%、前年同月比119.6%となった。転職希望者数は前月比97.4%、前年同月比99.8%だった。(文:日本人材ニュース編集部

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転職求人倍率は前月比0.14ポイント増の2.74倍だった。

業種別にみると、求人数の前月比は12業種(「その他」を除く)のうち10業種で増加した。最も増加率が大きかったのは「コンサルティング」(前月比112.2%)、次いで「小売・流通」(同104.5%)だった。

増加率が大きかった「コンサルティング」では、DX・ITに加えて、生成AI関連のコンサルティング需要の高まりを見込んで、エンジニアやデータアナリストなどのポジションで求人数が特に増加した。

次いで増加率の大きい「小売・流通」のうち「流通」では、時間外労働上限規制の影響もあり、人員不足が加速しているバス運転士やドライバーなどのポジションで特に求人数の増加が見られた。

【業種別 求人数増加率(前月比)】
IT・通信    102.0%
メディア    102.0%
金融      100.8%
メディカル    98.2%
メーカー    102.5%
商社      102.0%
小売・流通   104.5%
レジャー・外食 102.3%
エネルギー   97.3%
建設・不動産  102.6%
コンサルティング 112.2%
人材サービス  101.6%
その他     99.1%

職種別にみると、求人数の前月比は11職種(「その他」を除く)のうち8職種で増加した。最も増加率が大きかったのは「エンジニア(IT・通信)」(前月比105.6%)、次いで「企画・管理」、「専門職(建設・不動産)」(ともに同103.1%)だった。

【職種別 求人数増加率(前月比)】
営業          101.1%
企画・管理       103.1%
エンジニア(IT・通信) 105.6%
エンジニア(機械・電気) 101.9%
専門職(メディカル)   93.8%
専門職(化学・食品)  102.0%
専門職(建設・不動産) 103.1%
専門職(コンサル・金融) 98.5%
クリエイター      101.3%
販売・サービス     103.0%
事務・アシスタント    95.6%
その他         104.2%

7月の求人数についてパーソルキャリアでは「前月比で増加し、引き続き高い水準で推移した」と指摘。

一方、転職希望者数は「例年夏季休暇の影響で7~8月は転職活動を休止する傾向が見られるため、今年も減少した」。

8月以降の転職市場について、「求人数は、引き続き欠員補充や事業成長のための増員募集を行う企業が多いことが想定され、増加が見込まれる。一方、転職希望者数は、7月と同様に夏季休暇の影響で例年転職活動を一時休止する傾向があるため、減少する」と見込んでいる。

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