【著者が語る】TOP営業を育てる自社オリジナル教科書の作り方

Loophole Japan
加藤 じゅういち 代表取締役

Loophole Japan
加藤 じゅういち 代表取締役

【PROFILE】武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1992年、リクルートへ新卒入社、21年半在籍。HR(求人)事業での求人採用クリエイティブディレクターにて、様々な業種、職種への仕事のやりがいや、その会社らしさ、を言語化してくる。また、同時にリクルート社の営業への同行を通じて、売れる営業と売れない営業の両方を目の当たりにし、その差分を研究してきた。その後、広報室でコーポレートサイト立ち上げプロジェクト等、進学事業でマーケティング、編集、商品企画を経て、ホットペッパー事業へ。事業理念作りプロジェクト、ナレッジマネジメント、営業強化トレーニングプログラム開発などを経て、人事教育グループまで。2013年、BMWジャパンファイナンスへ転職。セールストレーナーとして、全国のディーラー、セールスのファイナンス販売力アップのプログラム立案と指導に従事。2015年、ベンチャー企業の取締役に就任。2017年、独立しLoophole japan(ループホールジャパン)として創業。2019年に、株式会社にて法人化し、現在に至る。併せて、NPO法人ジェンダーイコール(SDG’s 5番)の副代表理事を執行。

現在、多くの企業が営業人材の育成に苦慮しています。いくら優れた商品やサービスを持っていても、営業を育成できる体制がなければ、企業の成長は望めません。特に「営業ノウハウが属人化している」「売れる・売れないの差が激しい」「外部研修を導入しても成果が出ない」「部課長がプレイングマネジャーで実質的な育成ができていない」などの課題をよく耳にします。

これらの原因の多くは、営業力を属人的なものではなく、ナレッジ化し、さらに組織全体に根付かせる仕組みが確立されていないことにあります。

私は、リクルートでの21年間や外資系企業でのセールストレーナーの経験をベースに、多くの企業の営業人材を育成する仕組みを作ってきました。その経験から強く感じたのは、「営業部隊を強化するには、商材や自社の現場に合った仕組みを作ることが最も重要である」ということです。

しかし、現実には、一般的な営業研修でなんとかしようとしていたり、OJTという名のもと、現場にそのすべてを丸投げという状態の企業が多いのが実情です。

そこで私は、「自社オリジナルの営業教科書」を作るノウハウを体系化しました。本書では、「どのように教科書を作り、それを活用して人材育成と業績成果を生み出すか」を解説しています。

例えば、収集すべき情報や分析のポイント、教科書としてまとめる手順、さらにそれを現場で浸透させて成果を出すトレーニングのプロセスまで説明しています。

これにより、企業の規模や業種に関わらず、また、新規・ルート、対法人・対個人営業などどのような営業現場にも活用できる汎用性の高い内容となっています。各章末には現場の疑問に答えるコラムを設け、「売れる人と売れない人の違い」「効果的なOJTの進め方」など、即実践できる内容にも触れています。

人事部の方にとって、営業部門の課題を把握し、全社的な人材戦略を進めるためのヒントが得られるはずです。営業部隊の強化は、組織が成長するための重要な鍵です。本書が、自社の営業組織を持続的に成長させるための一助となれば幸いです。

加藤じゅういち 著
日本能率協会マネジメントセンター
1,650円+税

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