
アンテロープキャリアコンサルティング
岡田 真奈 シニアコンサルタント
【PROFILE】早稲田大学教育学部卒。新卒で三井住友銀行入行。個人富裕層および中小企業営業を経験。採用面接や人材開発にも携わる。その後野村證券にて証券セカンダリーセールスを経験。通算約13年間金融業界の業務を経験。自身がキャリアに悩んだ経験と、経営者の人材に関する悩みを目の当たりにした経験から、個人のキャリア構築に貢献し、企業を人材面からチアアップしたいという思いでアンテロープに参画。
日本は欧米に比べ今後も低金利が見込まれること、企業が保有する遊休・低利用不動産の多さ、金融庁の資産運用立国実現プランが後押しする資産運用規模の拡大により、特にアセットマネジメント会社・不動産ファンドの求人数の増加は顕著です。ニーズが強い職種・求められる経験は次の通りです。
アセットマネジメント会社
プライベートエクイティ・プライベートデット投資では、伝統的資産のみを運用してきた会社が、日本でPEファンド投資チームを立ち上げる事例が増え、投資銀行・PEファンド出身者を求めています。販売会社・機関投資家営業では、同業他社での営業経験者を求めます。プライベートアセットを扱った経験があるとなお市場価値は高まります。PEファンドが日本の超富裕層の個人向けに営業を始める事例も増えています。
不動産ファンド
PEファンドが日本拠点での不動産投資部門新設が増えています。不動産投資だけでなく、不動産を多く保有する企業の買収も企図することが多く、投資銀行でのM&Aアドバイザリー・同業の外資系不動産ファンド・PEファンドでの投資経験者を求めます。
採用ニーズを満たす人材として、総じて、資産運用業界(有価証券・不動産)での運用や営業(プライベートアセット経験があるとなお良い)、投資銀行でのM&Aアドバイザリー経験を持つような人材は引き合いが強くなっています。これらに加え、読み書きだけでなく会話も可能な英語力が必須です。
候補者が外資系金融機関を選択する際、日本拠点がもつ裁量や経験できる業務の広さを気にすることがあります。最終的な意思決定権は本国にあるものですが、グローバルから見た日本拠点のプレゼンスの高さを伝えることで、日本拠点で就業する魅力をより訴求することが叶うと考えられます。
プライベートアセットは経験のある人材がまだ多くないため、一定の英語力があり財務への理解がある金融出身者には、同分野への採用の門戸を今後も開いていかれると良いと考えます。