【著者が語る】グローバル人材育成の教科書

沢野 純一 グローバルエクセレンス グローバル仕事人 Navigator

グローバルエクセレンス
沢野 純一 グローバル仕事人 Navigator

【PROFILE】大学卒業後、日本の大手重電メーカーに入社し自動販売機のマーケティング、販売活動に従事、デザート領域での新規自販機の企画・拡販を主導し新事業創出に貢献。その後、大手電子部品メーカーに転職、車載ビジネスの海外営業部門での営業企画業務を経てアメリカ デトロイトの米国法人に赴任、北米自動車顧客のアカウントマネージャーとして、プログラムマネジメントの実践、営業活動で売上げ拡大に寄与。その後、ドイツ ミュンヘンの欧州法人に赴任、欧州自動車顧客に対するセールスマネージャー、及び欧州法人の経営企画責任者を歴任して、欧州全体のビジネスの拡大に貢献。駐在、出張、観光で訪問した国は4大陸50か国以上にのぼる。日本に帰任後は、経営企画部門に所属し、中長期経営計画、経営戦略立案、経営構造改革、経営統合、M&A、PMIの実践を主導。その後、外資系企業に所属し、日本市場におけるマーケティング・セールスの責任者を担う。

昨今の日本、至るところでインバウンド客の姿を目にします。政府は2030年までに訪日外国人観光客6000万人を目標に掲げています。

いま日本列島は確実に「グローバル化の波」の中にあります。しかし現場では、言葉の壁だけでなく、異文化にどう接するか、どう伝えるかという“対応できる人材”の不足が深刻です。また、日本のビジネスパーソンの多くが内向き志向となり、グローバルビジネスへの挑戦意欲が低下しているという課題も感じています。

私が『インバウンド対応の悩みをゼロにするグローバル人材育成の教科書』を執筆した背景には、「グローバル人材には誰でもなれる」というメッセージを伝えたいという思いがありました。

英語ができる・できない以前に、「基本姿勢」「マインドセット」「スキルセット」を整えることがグローバル対応には重要で、それは誰にでもできるということ。私自身、グローバルビジネスの現場でその重要性を実感し実践してきました。

本書は、インバウンド対応という身近なテーマを切り口に、現場で直面する課題を具体的に解きほぐすことはもとより、海外ビジネスの実践においても応用できる内容となっています。

特に世界で通用する人材が習得すべき「5つの強み」と「10個の仕事術」では具体策を説明し、その中で私が提唱するコミュニケーションサクセス5原則“SMART”「Smile(笑顔)・Motivation(鼓舞)・Applause(称賛)・Respect(尊重)・Thank you(感謝)」は、異文化環境下で成果を上げるための最強のアプローチです。

また、人事担当者の方々に、「グローバル人材をどう活かすか」という観点では、本書で少し触れていますが、グローバル軸でのチャレンジを奨励し、成功・失敗に関わらず、ポジティブに評価する仕組みを組織の中に取り入れることができれば、人材の成長とリテンションに効果的に働くことでしょう。

本書が、これからのグローバル人材育成を担う皆さまにとって、“世界とつながる人づくり”への一歩となり、日本の現場から、もう一度「世界へ挑戦する勇気」を取り戻すきっかけとなれば幸いです。

そしてビジネスパーソン一人ひとりが変化を起こし、企業の成長、そして日本の再活性化へとつながることを願っています。

インバウンド対応の悩みをゼロにする グローバル人材育成の教科書

沢野純一 著
つた書房
1,600円+税

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