【著者が語る】リード・ザ・ジブン ユニクロで人材育成の責任者をやってみた。

UNLOCK POTENTIAL

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宇佐美 潤祐 代表取締役 CEO

「リード・ザ・ジブン」は、筆者の人生の大きな転機となった野田智義氏の「リード・ザ・セルフ」を起点にしながら、筆者がボストン・コンサルティング・グループでの組織プラクティスの責任者、ファーストリテイリング(ユニクロ)での人材育成機関FRMIC(Fast Retailing Management andInnovation Center)担当役員、アクセンチュアでの人材組織変革プラクティスの責任者等の経験を経て、試行錯誤を重ねながら磨き上げてきた“過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームをつくる”ための手法です。

「リード・ザ・ジブン」の出発点は、自分自身が一体何をやりたい人間なのかを深く内省・洞察し、“志”として結晶化することから始まります。

そして、各個人の“志”を会社の目指している“ありたい姿”とシンクロさせ自分の仕事に意味づけをします。それを“自分事化”と呼びます。“自分事化”できると、誰かに言われるのではなく、自分の思いをベースにどんどん行動を起こすことのできる“自律自走人材”に脱皮できます。脱皮を繰り返すことにより“過去最高の自分”に進化し続けることができます。

そして“志”を仲間と共有し、互いの志に共鳴しながら“同志”のチームとしての切磋琢磨を通じて、“仲間を育て”ます。人間は気恥ずかしいものを共有すると心理的な絆が強まります。普段飲みに行っても話さないような青臭い、気恥ずかしい“志”を互いに共有し、チームとしての絆を作ることができ、状況変化に臨機応変に対応しながら全員で攻撃ができる、VUCAの時代に勝ち残れる“最強チーム”を作ることができるようになります。

「リード・ザ・ジブン」を1社でも多くの日本企業(グローバルな価値創出競争に取り残されています)が実践し、“過去最高の自分を育て、仲間を育て、最強チームをつくる”ことを通じて、競争優位の源泉を生み出し、グローバルに再び輝くことを願っています。

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宇佐美潤祐 著
東洋経済新報社、1,600円+税

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