【著者が語る】リーダーの一流、二流、三流

リフレッシュコミュニケーションズ

リフレッシュコミュニケーションズ
吉田 幸弘 代表

現代では「働き方改革」を推奨している一方で、ITの発展や人員の縮小などにより担当業務が増加しています。それに伴い変化のスピードも激しくなっており、顧客のニーズが多様化しているため、業務に費やす時間も膨大になってきています。

リーダーは、ほとんどが仕事を掛け持ちするプレイングマネジャーの形をとっており、プレイヤーの時は自分の仕事だけをしていればよかったのですが、リーダーになったらそうはいきません。部下からの相談に時間を取られることもありますし、出席する会議や作成する資料も増えていき、日々の業務に追われがちです。

さらに、かつての日本の終身雇用制・年功序列制が崩壊した今、違う文化を持つ転職組、年上の部下、外国人の部下など、部下の属性も多様化してきています。落ち込みやすい人も増えており、上司としては軽く叱ったつもりが想像以上のショックを受けてしまい、そのまま会社に来なくなるケースもあり、非常にコミュニケーションが取りづらくなってきています。

私は講演・研修・面談等を通じて、1万人以上を支援してきましたが、リーダーになった途端につまずいて失速してしまう人がいる一方で、このような厳しい環境のなかでも、輝く人もたくさん見てきました。つまずいてしまう人の中にはメンタル不全にまで陥ってしまう人もいます。本書ではその違いの要因を分析し、一流、二流、三流を対比してお伝えしており、実践に結びつけられるようにという視点で書きました。

本来、リーダーの仕事は非常に魅力的でやりがいもあります。そしてプレイヤーのときより権限は大きくなります。それなのに最近はリーダーになりたがらない人も一定数見受けられます。

本書を通して、リーダーの仕事に魅力を感じる人が増え、リーダー自身が元気になってほしいと思い、執筆しました。そして、リーダーが元気になれば周りのメンバーも元気になります。その結果、閉塞感のある現代を少しでも明るくできれば幸いです。

リフレッシュコミュニケーションズ

吉田幸弘 著
明日香出版社、1,500円+税

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