【著者が語る】リーダーの言葉が届かない10の理由

チェンジ・アーティスト

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荻阪 哲雄 代表取締役

本書を執筆するに至った問題意識は、ただ1つです。それは、企業の最高リーダーである「社長の言葉」は、なぜ、社員に伝わらないのだろうか?その探求心が出発点でした。経営トップが語る言葉の中で、最も従業員に影響を持っているメッセージがあります。それは「ビジョン」です。

社長の「ビジョン」は、なぜ、浸透しないのか?それが、この書籍の根底に流れる「問い」です。上梓してから2カ月が経ち、本を読んでいただいた人事の責任者、人材関連の実務に従事するビジネス・パーソンから「社長のビジョンが伝わらない問題の本質が見えた!」という静かな反響の声が届いています。

なぜなら、企業組織で起こる「10のビジョン問題」を具体的に提起しているからです。さらに、この提起は「ビジョン問題-循環構造図」を使って、読者に全体像が見えるように工夫されているからです。

あなたの働く組織で、この問題があるか、ないか?今の立ち位置が掴めます。そして、読者が問題を掴んだ後、社員の実践を支える時に、いかなる視座を持てばいいのか?そのツボを「ケース場面」を通して、わかりやすくイメージが持てるように執筆しました。

特に、実践ケース物語に登場する鈴木祐子が、事業部に働きかける「失敗例」と、問題解決へ向けて、状況を立て直すためのツボとコツは汎用化できるので、人事の方々へ役立つ内容になっています。

著者は企業組織でこう動くとうまくいかないという「負の場面」を、20年間、1万人以上のリーダーを支える中で見てきました。その実践から編み出したリーダーシップを発揮できる技法「バイディング・アプローチ」を一挙公開しました。

エンディングでは、ビジョンを確実に浸透させるにはどこを押さえて何を動かし、どのように行えばいいのか?という「働きかけ」を提言しています。今までありそうでなかった「リーダーのための実践書」として、目の前の「現実」をより良く変えていく一冊となることを願っています。

チェンジ・アーティスト

荻阪哲雄 著
日本経済新聞出版社、1,600円+税

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