組織・人事

【著者が語る】「聞く力」こそがリーダーの武器である

Link of Generation

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國武 大紀 代表取締役

「部下が動かない、育たない」という悩みは、リーダーにとって大きな課題の一つです。これまでリーダーは、人や組織を動かすために指示命令を徹底したり、伝え方を変えたりと、「発信する視点」ばかりに意識を向けてきました。実は、「部下が動かない、育たない」という課題を解決するうえで最も大切なことは、「聞くという受信する視点」です。

これまでに私は、各国の政府関係者、大小様々な企業、自治体、大学、NGO等のリーダーやキーパーソンといった第一線級の方々と一緒に仕事をしてきましたが、部下の能力を発揮させ、組織力を上手く使いこなしているリーダーほど、非常に高いレベルの「聞く力」を持っていました。

なぜ、リーダーにとって「聞く力」が重要なのかと言えば、「聞く力とは、人を理解する力」だからです。

「私は部下の話をちゃんと聞いている!」と反論される方もいるでしょう。実は、聞くには「二つの視点」があります。一つは「相手の言葉(話)を聞く」という視点。もう一つは「相手の感情(心)を聞く」という視点です。

部下の話を聞けているという方は、話は理解しているのかもしれませんが、感情(気持ち)までは理解できていません。部下に対し、どれだけロジカルに言葉を尽くして伝えても、部下を理解しようという思いや共感がなければ、部下は動いてくれません。

「人は論理ではなく、感情で動く」というのは手垢のついた言葉ですが、まさにその通り。多くの人々を率いるリーダーだからこそ、なおさら人を理解するための「聞く力」が不可欠です。

「話すは技量、聞くは器」と言います。部下の成長は、上司の器の大きさに比例します。部下の成長を願うのであれば、己の「器」を磨き、器を大きくしていくことが大切です。

本書は、部下育成や信頼関係構築のための「聞くテクニック」や、最近注目されている「部下が動き出す1on1の技術」などについても解説しています。人材育成や組織活性化の新しいマネジメント手法として、お役に立てれば幸いです。

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國武大紀 著
フォレスト出版、1,400円+税

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