【サプライチェーン職の中途採用】調達戦略見直しで、バイリンガル・経営戦略の知識を備えた人材に需要

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン
マーク・ブラジ マネージングディレクター

不安定な為替動向やFTA合意に伴い、企業は大きな調達戦略の見直しを図っています。

サプライチェーンはもはやバックオフィスや、側面的な支援といった機能ではなく、企業における重要な戦略の一部となっており、企業は、バイリンガルで、経営戦略の知識を兼ね備え、「カイゼン」に取り組む姿勢を持った人材を求める傾向が強まっています。

医療機器メーカーや、大手FMGG(日用消費財)企業からの高い需要があり、サプライチェーンの業務全般における経験や、計画や予測の経験を持つ人材の需要が高く、加えて海外の取引先との交渉や、プロジェクトマネジメントの経験を有する人材にも大きな需要が存在します。

シニアマネジャー以上では、チェンジマネジメント、戦略的プランニング、システムインプリメンテーションの経験を有する人材への需要が高くなっています。

また、海外の多国籍企業が日本国内で新規ブランドの展開を図っていることから、国内外の3PLサプライヤーはウェアハウスのニーズに対応するために引き続き増員が求められます。

ウェアハウススーパーバイザーには一貫した需要がある一方で、バイリンガルの人材を獲得することはますます困難になっています。

求職者は転職先企業を選ぶ際に、キャリアパスや研修制度の有無、働きやすさを選択基準にする人が増えています。

サプライチェーンでもキャリアを追求するワーキングマザーが多く働いており、フレックスタイム制や、在宅勤務制度を導入している企業の人気が高くなっています。

ヘイズが31カ国で行った「労働の需給効率調査」でも、日本における「タレントミスマッチ」はアジアパシフィック地域で最も深刻なスコアとなっており、優秀な人材を獲得するのが非常に困難な状況となっています。

企業は、報酬面だけではなくより働きやすい環境を整え、研修制度を充実させるなど一層の取り組みが求められます。

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