【著者が語る】社長の人事でつぶれる会社、伸びる会社

トライアンフ

トライアンフ
樋口 弘和 代表取締役

経営者は顧客と社員を守りながら、結果として収益を上げるために経営をしている。すべての人事施策は常にトレードオフの関係にあり、輝かしい成果を上げる社員がいる一方では、会社を去る社員がいることもまた事実だ。

経営者は常にこうした影の部分を理解しながら、一つ一つの判断をおこなわなくてはならない。ここに「社長の人事」のむずかしさがある。

しかし多くの企業では、技術者や営業として優秀な方がそのまま経営者になるケースが多く、人や組織の問題については不慣れで苦戦している、もしくは問題を知りつつも総務部長や外部のコンサルタントに任せきりにしている、などというケースが多く見受けられる。

「組織の規模も収益も現状のままで十分だ」と経営者が考えている場合はそれでよいだろう。しかし組織の成長を志した場合、経営者自ら人事の問題に向き合うことは避けては通れない。

それは経営者による人事というものは、企業価値観の根底に関わる問題であり、知識やスキルがあるだけの専門家には到底理解することのできない分野だからだ。

私自身は従業員数80名程度の、小さな会社の社長だ。大企業の人事責任者を務めた後に独立し、創業して12年がたった。実際の経営をやってみるとサラリーマン時代に経験したことのほとんどが役に立たなかった。

またこれまで、「人事の本質」を教えてくれるような書籍にもついぞ巡り合わず、実際に今の血肉になっていることは、自分自身が失敗を繰り返し、それを軌道修正する中で学んだことがほとんどである。

本書を通じて私がお伝えしたいことは、創業以来多くの失敗を重ねながら学んだ「社長のための人事」の本質である。私自身、まだまだ勉強中の毎日であり、未完成なところが多いが、少しでも人事にお悩みの中小企業経営者のお役に立てれば本望だ。

トライアンフ

樋口弘和 著
幻冬舎、1000円

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