企業の採用意欲が高まる一方で、入社後のミスマッチに転職者と企業の双方が悩んでいる。こうしたミスマッチを防ぐ新しい転職のスタイルを、リブセンスが運営する転職クチコミサイト「転職会議」が提案している。
企業と転職希望者の情報の非対称性を解消
インターネットメディア事業のリブセンス(東京・品川、村上太一社長)が運営する転職クチコミサイト「転職会議」は、企業の「評判」「年収」「入社対策」などのクチコミをはじめ、「福利厚生」「やりがい」「雰囲気」など全10項目のユーザー評価、社風に関するさまざまな投票結果といった、転職希望者が志望企業について知りたい情報を掲載している。
「転職会議」のコンセプトについて、同社の島川悠太氏は「企業と転職希望者の間に存在する情報の非対称性を解消したいと考えています。新しい転職のスタイルとして『転職会議』を利用することが“あたりまえ”になるように、掲載情報を増やし、機能の充実を図っています」と強調する。
リブセンス
島川 悠太 キャリア事業部転職会議メディアグループ リーダー
クチコミ掲載が100万件を突破、業界最大規模へ
「転職会議」のクチコミ掲載件数は今年8月に100万件を突破。企業評価・評点投票を含めると約250万件となり、同種のサービスの中で抜きん出た存在となっている。利用者から支持を受けている理由の一つは、大手求人情報サービスと提携し、クチコミと一緒に多くの求人情報をワンストップで提供するなど、ユーザビリティの向上に努めていることだ。
黒澤千裕氏は「求人とクチコミをご覧いただくことで、従来よりも会社や仕事への理解が深まり、より納得のいく転職が実現できます。ミスマッチのない転職が企業を成長させ、企業の成長が更なる雇用を創出する。そんな幸せのサイクルを生むエンジンを目指しています」と説明する。
リブセンス
黒澤 千裕 キャリア事業部転職会議メディア事業部 ディレクター
人材募集メディアやツールが多様化する中、ミスマッチを防ぐためのプラットフォームとして「転職会議」にさらに注目が集まりそうだ。