【IT・インターネット分野の中途採用】セキュリティ、アナリスト、Saas、クラウドソリューション職種の需要が高い

日本人材ニュース

Spring Professional Japan(現LHH)
チャールズ・ブリーン ITアソシエイトディレクター

IT系技術者の採用市場は業種を問わず非常に堅調に推移しています。全体の有効求人倍率が1.30倍に対しIT技術者は2.5倍で、昨年からの大きなジャンプと言えます。

売り手市場でトップ人材を確保できている企業は、常に採用プロセスや候補者へのアプローチ方法を見直しています。具体的には採用プロセスを可能な限り早める工夫や人材紹介を上手く活用する等の方法が主流です。企業にとってグローバル人材市場の中で多様な人材を受け入れる体勢を整えることは急務です。

需要の高い職種は昨年同様にITセキュリティ、アナリスト、SaaSやその他クラウドベースソリューションです。クラウドソリューションに対し保守的と言われていた金融業界でもサービスを取り入れ始めているため、求人は増加傾向です。 高い技術を持った候補者に複数のオファーが集中することも珍しくなく、採用プロセスが始まった瞬間から候補者を強く惹きつける企業の努力が重要です。

加えてビジネスアナリティクスソリューション分野での需要は、海外企業の進出で17年にかけて急増していくと考えられます。AIやIoT分野は既に研究室から、多くの革新的技術によりコスト削減を図る企業へと実用化が急速に進んでいます。

自動車業界のAI需要の急成長は、多様なビジネスや新しい市場開拓をけん引し、AIや研究開発バックグラウンドを持った研究者やプロフェッショナル、手腕のあるテクニカルセールス人材の需要が急速に増えることは想像に難くありません。

現在の特徴は日本語能力が高くない候補者を採用する意欲を見せる企業が増えていることです。技術職が不足する中、日本語の要求レベルを見直すことで候補者の母数を大きく広げることが可能です。

技術者への選択肢が増え続ける中、リテンションがこれまで以上に重要です。技術者にとって報酬以外に重要なのは、面白く革新的なプロジェクトの機会を提供してくれる環境です。継続的なトレーニングを受けられたり、常に新しいスキルを学べる環境こそが何よりも大切なのです。

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