【著者が語る】ブレンディッド・ラーニング

ユームテクノロジージャパン
小仁 聡 ビジネスプロデューサー

コロナ禍以降、世界の常識が一変したニューノーマル時代における企業学習の役割はどのようなものでしょうか。

まず、これまで以上に学習を通じて、従業員のパフォーマンスを向上させ、企業の競争力を上げ、成果につなげることが求められています。これは当然のことのようにも思えますが、社員研修が成果に結びついているかと問われたら、自信を持ってイエスといえる企業は多くはないのではないでしょうか。また、新しい時代の当たり前を創るために「イノベーション」の創出はもはや「できたらいいな」ではなく「必須化」されました。そのような中、私は「学びのDX」こそ企業が真っ先に取り組む課題と捉えています。

これらの課題を解決するための新しい時代の学び方が「ブレンディッド・ラーニング」です。ブレンディッド・ラーニングとは、ただいくつかの学習内容を組み合わせるだけでなく、教育学の理論を背景に、テクノロジーを活用し、学習効果の高いコンテンツ提供を実現することで、柔軟かつ効果的・効率的な新しい時代の学び方を実現するものです。テクノロジーの発達は、私たちの学びの選択肢と可能性を大きく広げてくれました。

私は、この課題により東京五輪などを契機にリモート化が進むことをにらみ、3年前からずっと取り組んできました。コロナの影響もあり少し早めに大きな波がきましたが、積み上げてきた知見を少しでも多くの方に役立てていただければと思い執筆しました。

今回の書籍も一方通行の情報提供にとどまることなく、一章ごとに用意してあるQRコードを読み込むことで他の読者とどのようなことを感じたかをディスカッションできるようになっています。また、オンラインコミュニティーに参加することで継続的に学べる仕組みもあります。

本書をきっかけに日本の多くの企業が、そして従業員の一人一人が、新たな学びを体感し、時代の変化をポジティブに捉えられるようになったとしたら、著者としてこれに勝る喜びはありません。是非未来の学びを一緒により良いものにしていきましょう。

小仁聡 著
フローラル出版、税込1,980円

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