【ファッション分野の中途採用】富裕層向けイベントや顧客体験強化の企画・実行経験を持つ人材に需要

ファッションエージェント 吉田義人 代表取締役社長

ファッションエージェント
吉田 義人 代表取締役社長

【PROFILE】大手アパレルメーカーの販売職よりキャリアをスタートし、2004年よりファッション業界に特化した人材紹介業に従事。日系アパレルメーカー・商社、外資系ファッションブランドの販売職~オフィスポジションの転職支援を担う。同社では営業部門の責任者として東西のセールスチームを管掌。その後、大手人材紹介会社ジェイエーシーリクルートメントに転職しコンシューマーグッズDiv・外資ファッションチームにおいて、外資系ファッション・ラグジュアリーブランドにおけるミドルクラス以上のオフィスポジションのサポートに従事。同社ではコンサルタント職の最上位に当たる、シニアプリンシパルコンサルタントとして同部門のトップコンサルタントとして従事。現職のファッションエージェントを立ち上げ、2018年3月よりファッション業界に特化した人材紹介事業を開始

ファッション業界では、近年、富裕層向けイベントや顧客体験を強化する動きが活発で、これに関連する求人が目立っています。

特に、富裕層をターゲットにしたよりパーソナライズされたサービスや体験を提供する動きが活発化しており、百貨店外商との連携・ブランドイベントを企画~実行するポジションが増え、これらに関連した経験を持つ人材が求められています。

顧客との接点をさらに強化するために、CRMを筆頭にマーケティング関連職種の求人も増加しています。

また、店頭での販売職やCS求人も引き続き増加傾向にあります。販売職では高い接客スキルや顧客作りのスキル、CSでは顧客満足度を向上させる対応力が求められています。デジタル関連では、EコマースやSNS(LINE、X、Instagram等)運用のスキル、リテールIT関連の経験を持つ人材が引き続き重要視されています。

求職者は、働き方に対する意識が年々高まっており、フレックス制度やリモートワークの頻度を重視する傾向が強まっています。

また、転職をきっかけに年収を上げることが当たり前の考え方となっており、転職時に年収があがることも重視する傾向にあります。さらに、業界全体としても求人が増加傾向にあることから、専門職でも複数の求人に同時に応募し、選考を並行して進めるケースが増えています。

企業が中途採用を成功させるためには、柔軟な働き方を提供し、フレックス制度やリモートワークの選択肢を持たせることが有効です。また、求職者が転職を通じて年収アップを期待しているため、競争力のある報酬を提示することが重要です。報酬制度の見直しをするブランドも増えてきています。

加えて、複数のポジションで選考を進める傾向があるため、迅速かつ魅力的なオファーを提示することが決め手になります。

さらに、面接時の印象や面接官の対応が候補者の意向に影響を与えるため、誠実な対応が求められます。

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