【著者が語る】人材を活かす 賃金制度の基本書

三菱 UFJリサーチ&コンサルティング
澤村 啓介 コンサルティング事業本部 HR 第 1 部 シニアマネージャー

三菱UFJリサーチ&コンサルティング
澤村 啓介 コンサルティング事業本部 HR第1部 シニアマネージャー

【PROFILE】立命館大学を卒業後、三菱UFJリサーチ&コンサルティングに入社。組織人事ビジネスユニットに所属し、人的資本を高める企業の人事制度、組織風土、人材育成体系等人材マネジメント改革に関するコンサルティングに従事。新聞等への寄稿も多数。

本書の執筆背景として、執筆当時は上場企業では人的資本開示がはじまり、人的資本を高める取り組みについて一層注目が高まっていました。また、足元でも続く物価高もあり、賃上げが話題となっていました。結局賃上げが追い付かず、実質賃金が目減りしているとのニュースも多く耳にしました。

こうした流れもあり、人材マネジメントの根幹の一つである賃金制度への注目はますます高まっています。これまで、賃金制度には脱年功、成果主義といった大きな潮流もあり、賃金制度改定の決まりきったパッケージがあったといえたかもしれません。

しかし、事業環境や雇用環境の複雑化が進むなかで、足元は決まりきったパッケージではなく自社の課題に応じた賃金制度を設計、運用していくことが必要不可欠となってきています。

こうした背景から、「自社の課題に応じた賃金制度を設計、運用」をするための書として、「賃金制度の基本書」を執筆しました。

この本は、「基本書」と銘打っている通り、賃金制度に関する基礎知識や現在運用している賃金制度の課題から新しい賃金制度の設計、改定後の運用までの基本やポイントがわかる内容となっています。

具体的には、「第1章:賃金制度とは」「第2章:賃金制度にはどのような種類があるか」「第3章:自社にはどのような賃金制度が適しているか」「第4章:どのように賃金制度の設計を進めるか」「第5章:どのように賃金制度を運用するか」「第6章:賃金制度改定にはどのようなケースがあるか」「第7章:これからの賃金制度に求められる観点とは」という流れで、自社の状況や課題意識に応じて参照しやすい構成としています。

本の中では、自社課題に応じた選択ができるように、設計にあたっての考え方や選択肢をお伝えすることを心掛けました。

基本書というには少々細かすぎる部分もあったかもしれませんが、その分、実践的で役立つ知見を提供できる書であると自負しています。賃金制度の理解や見直しに際して、ぜひ一読、活用いただけますと幸いです。

澤村啓介 著
労務行政
3,000円+税

【関連記事】

▼人事専門誌「日本人材ニュース」はこちらでお読みいただけます

PAGE TOP