【著者が語る】女性部下マネジメントの教科書

これあらた

これあらた
冨山 佳代 代表取締役/キャリアコンサルタント

「続けたい、挑戦したい女性が、躊躇なくそう伝えられる組織を増やしたい。管理職に女性活躍の一番の支援者になってもらいたい」、この思いから本書を書きました。原点は、損害保険会社人材育成部門で女性活躍支援に取り組んだ約20年前にあります。

知識・経験が豊富なのに自信がもてず挑戦を躊躇する女性、仕事と子育ての両立の難しさから、諦め、退職する女性が多い状況に、人材育成部門としてできる支援を試行錯誤しました。その後、キャリアコンサルタントとして独立し、管理職と女性社員の双方の悩みに応えてきました。

女性活躍を経営課題として早々に取り組んできた企業は、女性活躍の一歩先、性別を問わず力を発揮できる風土づくり(男性の育休取得推進と子育て・介護の両立支援等)に取り組んでいます。一方、制度はあっても、産休・育休取得者がまだいない企業もあります。女性活躍は制度だけでは進まず、風土を変える覚悟と労力が必要です。

男女雇用機会均等法施行から30年以上が経ちましたが、「続けたい、挑戦したい女性が、躊躇なくそう伝えられる組織をもっともっと増やしていきたい。」と強く思います。

本書の女性読者からは、「子育てと両立しながら挑戦し続けてこられたのは、上司が背中を押してくれたおかげ」、「上司や周囲の男性に理解し協力してもらえるように、私から働きかけていきたい。そのためにも、仕事で認めてもらえる努力を続ける」、という感想が寄せられています。

会社や仕事に対して誇りと愛着をもち、業務へのやりがいや組織への貢献を求めている女性は、企業の成長を支える人材の最有力候補で、管理職の誤解や苦手意識、環境により活かしきれていないのはもったいないことです。

女性部下マネジメントでよくある悩みや困りごと(女性の成長とキャリア、妊娠・子育てとの両立、ハラスメント対策等)をQ&A形式で解説した本書を、ぜひ活用ください。

これあらた

冨山佳代 著
同文舘出版、1,600円+税

【関連記事】

▼人事専門誌「日本人材ニュース」はこちらでお読みいただけます

PAGE TOP