パーソルホールディングス(東京・渋谷、水田正道社長)は、オーストラリア最大級の人材派遣・メンテナンス会社のProgrammed Maintenance Services(プログラムド社)を約691億円で買収すると発表した。
パーソルホールディングスはプログラムド社を買収することで、アジア太平洋地域の最大市場であるオーストラリアにおいて、規模・実績ともに強固な事業基盤を活かした事業展開を進め、アジア太平洋地域の人材サービス市場でトップレベルのポジションを確立することを目標としている。
また、プログラムド社の設備・施設メンテナンス受託業務のノウハウを活かし、すでにパーソルグループが事業展開をしているアジア太平洋地域にもメンテナンス事業を拡大していく計画。
プログラムド社は1951年に塗装サービス会社として創業し、その後設備・機器メンテナンス領域に事業を拡大。2015年にオーストラリア人材サービストップSKILLED Groupを買収し、オーストラリア最大級の人材派遣会社となった。同社はオーストラリアの上場企業で、連結売上高は2017年3月期は2691百万豪ドル、日本円で2341億円。
買収額は691億円となる見込み。買収の手続きは10月以降に行われ、オーストラリア会社法に従って全株式を取得して子会社化する。
パーソルホールディングス水田社長は、「国内においては人材派遣事業を十分成長させ、ノウハウや顧客基盤を構築してきており業績は好調だ。海外では、これまでもアジア太平洋地域を中心に事業拡大を図ってきたが、オーストラリアで着実な実績を重ね確固たる地位を築いているプログラムド社と連携することで、アジア太平洋地域においてナンバーワンを目指していきたい」とコメントしている。