【コンサルティング分野の中途採用】顧客の売り上げアップのためのソリューション強化で経験者採用が増加

コンサルティング分野の中途採用

キャリア インキュベーション
服部 泰三 マネージングディレクター

採用意欲は依然として旺盛です。戦略系、シンクタンク、総合系、IT系、FAS系、組織人事系、ブランド戦略系など全般で強いニーズがあります。

全体に共通する大きな潮流では「Digital」「Design」「Innovation」「M&A」などクライアントの売上アップのためのソリューションが強化され、ベンチャー起業家、総合商社の事業開発経験者、ファンドの投資経験者、UXデザイナー、スマホアプリエンジニアなど今までにない経験者の採用が増えています。

また監査法人では大手電機メーカーの不正会計問題などを背景にガバナンス強化のため、「Forensic(不正調査)」「Cyber Security」などのニーズが拡大。システム監査経験者のニーズが増加しました。

コンサルファームのビジネスモデル自体も変化し、従来のFeeモデル以外にも成功報酬型、JointVentureによる利益分配、自ら投資事業を始めるなど多角化が顕著になって来ています。

また、「働き方改革」も注目テーマで時短、在宅勤務の推奨、残業時間のモニタリングによる生産性向上など、労働集約型からの脱却に本格的に取り組み始め、激務のイメージも変化し始めています。

依然として、優秀な人材は枯渇しています。ソーシャルで優秀な方には直接声がかかり、業界動向や求人情報もある程度ネットで分かるようになったため、選ばれる企業になるためには積極的な情報発信が必要です。優秀な人材は現職で強い引き止めに合うケースも多いので、転職意志や辞めれるかどうかも選考段階の初期に確認しておくべきです。

また4月は新卒入社の時期、第2新卒クラスは充足感もあり、マネージャー以上の採用ニーズが中心。英語力はほぼ必須で、ダイバーシティの観点から女性が歓迎されています。一部の優秀層を各社が取り合う売り手市場であることに変わりはありません。報酬面、選考スピードなど競合の状況を正しく把握し、対策が必要です。

ダイレクトソーシングも一般化しましたが、直接の声掛けが逆に敬遠されるケースもあると聞きます。経験者採用ではエージェント、若手未経験者採用では求人広告、ダイレクトソーシングと使い分けると良いでしょう。

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