同じ職場にいても成長が早い人と遅い人がいる。もちろん、成長が遅い人でも後伸びする可能性もあるが、仕事への取り組み方が問題であるケースも多い。この記事では、成長しない人の特徴を6つ挙げて解説する。
他責が染みついている
仕事に失敗はつきもの。成長しない人は、失敗の責任を他人に求めがちだ。
成長しない人は、「失敗したのは環境が悪いからですよ」「タイミングが悪いから失敗した」「あの人の働きが悪かったからうまくいかなかった」などといつも繰り返している。
一方、成長する人は、他責ではなく「自責」を励行している。失敗したときには「自分に欠けている点がなかっただろうか」と考えるのだ。こう考えることで、自然と代替案が出てきて、次の仕事に経験を生かすことができる。
仕事をやりっ放しにしている
成長しない人は、忙しいことを言い訳にして、仕事をやりっ放しにしている。これでは、成功からも失敗からも学ぶことができない。
仕事は、一定程度目途がついたら、どこがうまくいった要因なのか(または失敗要因なのか)自分なりに分析することをおススメする。そうすることで、自分なりの成功法則(または失敗パターン)が見えてくるはずだ。
成功法則が見えたら後はほかの仕事にも適用していくだけ。一方、失敗パターンが見えたらラッキーと思うべし。「失敗は成功の母」とはよく言ったものだが、失敗は自分にとって足りない点を教えてくれる学習教材でもある。しっかりと復習を励行しよう。
マイナス思考が染みついている
成長しない人は、極端なマイナス思考の持ち主。新たな仕事をお願いしても、何かしらネガティブな理由をつけて断ってくる。
例えば新規事業の開発を任されたとしよう。本来、不安を持ちながらも成長できる機会として嬉々として受け入れるのが普通だが、「〇〇から批判されたらどうしよう」とか「〇〇さんを怒らせたらどうしよう」などと起こりもしないことに怯えて、行動を起こそうともしない。
何事もやってみなければわからないものだ。任せてくれる人がいるなら、その心意気に喜んで応えるのが成長するコツ。「なんとかなる」というポジティブ思考が成長を手助けしてくれる。
勉強嫌いである
成長しない人は、勉強嫌いである。勉強と言っても、社会人の場合は、学校のように机にかじりついてするものではない。必要に応じて、必要な知識を仕入れていくことが求められる。
勉強をしないと、当然最新情報にキャッチアップできない。こうなると、会議などでまともな発言はできなくなるし、積極性も発揮できない。というのも、周りとのレベルの差を如実に感じるようになり、発言すること自体が怖くなるからだ。
知識は自信の源泉となる。「勉強している」という自負が積極性を涵養し、さらなる成長の機会を創出する。
成長したいならば、勉強は絶対に必要だ。ただし、勉強するのは仕事に直結するもので構わない。
時間の使い方が下手
成長しない人は、時間の効率的な使い方を考えていない。日本企業の場合、生産性があまり重視されないため、時間効率について議論されることが少ないことも背景にはある。だから、時間の使い方が下手だからと言って本人をあまり責めることはできないかもしれない。
一日のうち最も集中できる時間帯は、始業直後1時間と言われる。本人の心のなかにあるやる気が溢れている時間帯である。この時間帯に、難しい仕事に取り組むと生産性が上がるとされている。
夕方になると、人間のやる気や集中力は下降する傾向になる。この時間帯に難しい仕事をしてもよい結果は得られない可能性が高い。また、たとえ簡単な仕事であっても、いつも以上に時間を要するケースもある。
成長したいならば、難しい仕事に始業直後に取り組み、生産性を上げながら最高のアウトプットを目指したいものだ。
他人の意見に考えずにすぐに同調する
成長しない人は、他人の意見に盲従する。もちろん、熟考した結果、そうなったならば問題はない。
人間は、種々の条件がそろわないと、熟考できない動物と言われる。なぜなら、もともと脳は難しい(または面倒な)課題に対して、自動的に一生懸命考えるよう設計されていないからだ。
熟考するためには、「考えろ」と自分に絶えず命じる必要がある。これが熟考するための最低条件である。それでも、脳は楽をしようとするから厄介だ。
他人のもっともらしい意見は、熟考を放棄させるのに十分なインセンティブを持っている。やはり、脳は考えることを面倒がっているのだ。
たとえもっともらしい意見であっても、すぐに同調することなく、本当にそうであるか熟考することをおススメする。熟考するクセがつけば、他人の意見に振り回されず、目の前に仕事に集中することができ、結果成長にもつながるというわけだ。
仕事に対する心構えを変えることが必要
成長したいならば、心構えを変えることだ。今回挙げた成長しない人の特徴は、いずれも心構えに関するもの。心当たりのある人は、ぜひ改善を目指してほしい。