ジョブトレーニング

ジョブトレーニングとは業務を遂行するための訓練と訳し、職場で実施される訓練のOJT、職場を離れて実施される訓練のOff-JTに別れています。OJTはOn-the-Job Trainingの略で、職場での実践経験を通して業務についての知識やスキルを身につける訓練方法です。

上司が指導役として新入社員に対して教育をおこないますが、入社5年以内の先輩若手社員が指導役になるケースもあります。研修を受講し業務マニュアルを読むだけではわからないような実践的な業務スキルを学ぶことが狙いです。OJTは実践の中で業務を学ぶため、今すぐ役に立つ知識やスキルを習得できます。

Off-JTはOff-the-Job Trainingの略で、職場から離れた場所などで業務についての知識やスキルを身につける訓練方法です。指導役は人事の担当者や外部講師などが務めます。Off-JTでのトレーニングは現場で直接指導されるわけではないため、訓練の目的はさまざまです。現場の状況を客観的に分析して効率的に進めるためのスキル、資格取得や自己啓発、役職別研修などがあり、現時点での業務に直結するというよりは将来役に立つ知識やスキルの習得を目指すのがOff-JTです。

OJTは現場での直接指導ができるため、配属された従業員を短期間で即戦力に近づけること、一人ひとりに合わせて指導方法を最適化できるメリットがあります。一方Off-JTは現場と異なる場所で訓練をおこなうため、業務では習得できない知識やスキルを習得でき、かつ体系的な学習を進めることでより効率的に学べる点がメリットといえます。

OJTのデメリットは、訓練のクオリティが職場環境に依存してしまうこと、担当者が訓練に時間を取られれば現場の生産性が落ちる恐れがあることです。Off-JTの場合は得た知識やスキルが業務に直結しないこと、訓練を受けるためにスケジュールを調整する必要があり、外部に研修を委託すれば費用がかかります。OJTとOff-JTにはそれぞれのよさが異なるため、両方のトレーニングを連携させて、従業員に合った効果的な育成方法を見極めることが大切です。

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