総合人材サービス会社のパーソルキャリア(東京・千代田、瀬野尾裕社長)がまとめた「doda転職人気企業ランキング2022」によると、TOP3は2020年から3年連続で、1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」という結果になった。
投票ポイントに目を向けてみると、2位の「グーグル」が、前年の3977ポイントから4441ポイントにアップ。1位「トヨタ自動車」(5036ポイント)とのポイント差を、1350から595まで縮めた。
続く4位の「アマゾンジャパン」は、2020年6位、2021年5位、2022年4位と、2年連続で順位を上げている。回答者からは「サービスを最も利用している」「名のある会社で、今のご時世かなり需要があると感じる」などといった声が寄せられ、コロナ禍でEC市場を牽引している同社に支持が集まった。
また、前年TOP10圏外だった「リクルートホールディングス」は、19位から9位まで順位を上げ、TOP10入りを果たした。
【doda転職人気企業ランキング トップ10】
1位 トヨタ自動車 5036ポイント
2位 グーグル 4441ポイント
3位 ソニー 2418ポイント
4位 アマゾンジャパン 1593ポイント
5位 楽天 1545ポイント
6位 パナソニック 1179ポイント
7位 Apple Japan 1055ポイント
8位 キーエンス 860ポイント
9位 リクルートホールディングス 697ポイント
10位 ソフトバンク 673ポイント
前年から順位を上げたのは15位の「日本マイクロソフト」。2019年25位、2020年20位、2021年18位、2022年15位と、3年連続で順位を上げている。同社が順位をアップさせた要因についてパーソルキャリアでは「コロナ禍でのビデオ会議やテレビ電話などPCの重要性の高まりを受けて、2021年10月にWindows11の提供を開始した。リモートワークや在宅勤務の普及に伴い、Microsoft TeamsをはじめとしたMicrosoft365ツールの利用者が拡大した」と指摘する。
「塩野義製薬」も、前年圏外から105位にランクインした。新型コロナ感染症の飲み薬を開発している同社には、「ワクチン開発で貢献している」などのコメントが寄せられ、回答者から高い関心を集めている。
186位にランクインした「小野薬品工業」は、主力のがん治療薬「オプジーボ」などの販売好調により増収増益。「経営が安定している」といった企業経営に対する信頼のコメントが見られた。
今回、TOP300にメディカル系企業が新たに6社ランキング入りしたことについてパーソルキャリアでは「コロナ禍という状況もあってか、メディカル業界への関心の高まりがうかがえる結果となった」とした。
調査は、2022年2月18日~25日、22歳~59歳の男女正社員を対象にインターネットで実施し、5037人の回答を得た。(調査方法は、投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントの中から、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分けた)