【金融(UI・UX)分野の中途採用】課題を紐解き、最適なアウトプットに落とし込めるデザイナーが必須

日本人材ニュース

TM Agency
矢田 みのり Consultant

デザイン思考を用いた課題解決が増加し、特にUX領域の採用人数は右肩上がりであるものの適切なマッチングに骨を折るケースが散見しています。テクノロジーの進化がデザイナーの役割を劇的に変化させているためです。

金融業界においても同様で、ユーザー体験の向上をミッションに、非対面でもよりパーソナライズされたto C向けサービスを提供することが求められています。従って、既存の仕組みから課題を紐解き、最適なアウトプットに落とし込むことのできるデザイナーの存在が必須であり、戦略×デザイン×ITの領域は今後も更に需要が高まっていくことが予想されます。

情報のバリアをなくしアクセスのハードルを下げること、サービス享受の機会を増やすことは、現在のデザイナーに最も求められるスキルの一つです。また、デザイン組織が立ち上げ段階である企業や、社内外共にデザインプロセスの重要性が認知されていないケースが多いことから、非デザイナーへの啓蒙とワークショップファシリテーション業務なども多数存在し、再現性のあるデザイン力とプロジェクト推進力のある人材は、特に入社後の期待値が高いです。

選考基準についても、ポートフォリオだけで判断せず、候補者の論理的思考力を見抜く選考をする工夫が企業の成長に直結すると言えるでしょう。

また、金融×デザイン領域の人口はいまだ少数であり業務のイメージを持ちづらい印象です。候補者への魅力付けも重要なポイントで、金融領域の需要の高さと将来性、体験設計の難易度が高くチャレンジングであること、金融未経験者へはユーザー目線を持つ優位性等を伝えることが必要です。加えて候補者はデザイン組織の立ち上げ背景や全社的にデザインを受け入れる文化があるか、プロダクトのグロースフェーズまで関われるかという視点から最終的な意思決定を行います。

採用の成功のためには自社にとってのデザインとはなにか、デザイナーの役割は何かを再定義し、現場レベルで浸透させていくことが鍵となります。


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