企業経営が複雑さを増し、「戦略人事」を実践できるリーダーの育成が急務となる中、人材育成支援のサイコム・ブレインズが有力企業の人事部長らの協力を得て「次世代戦略人事リーダー育成講座」を開講する。
人事部長や役員経験者が講師・ファシリテーター
人材育成支援のサイコム・ブレインズ(東京・千代田、西田忠康社長)は、「次世代戦略人事リーダー育成講座」の参加者募集を開始する。
同講座は、「人と組織を活用して、会社を勝ちに導く戦略人事リーダーを育成する」ことを目的に、有力企業の人事部長らが協力して昨年9月から今年2月まで第1期が実施された。
日系大手企業を中心に外資系企業や成長ベンチャー企業の幅広い業種の人事課長・主任クラス30人以上が参加して活発なディスカッションが行われた結果、参加者の高い評価を得たことから第2期の開講が決まった。
講座の最大の特長は現役人事部長との対話や、他社の人事リーダーたちとのディスカッションによる“他流試合”だ。
第1期に続いて講師を務めるコマツ顧問の日置政克氏は、「経営戦略における人事の役割を、中長期的にヒトの視点から考えられるリーダーが必要です。私自身の経験からも、他社の人たちとの交流は日頃の仕事では得られない刺激を受けることができ、謙虚に学び続けることの大切さを改めて実感させられます。このような“他流試合”の場を人事の仕事に携わる後輩たちに是非活かしてほしい」と、異業種交流のメリットを強調する。
コマツ
日置 政克 顧問(元常務執行役員)
ケーススタディのファシリテーターを担当するユニリーバ・ジャパン取締役人事総務本部長の島田由香氏は、「人事のプロフェッショナルの方々と、ざっくばらんに様々な視点から議論ができることをとても楽しみにしています」と話す。
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス
島田 由香 取締役人事総務本部長
現場感のある議論から学び、人事ネットワークを築く
講座は今年9月から来年2月までの月1回土曜日に実施。現実に起こった経営課題のケーススタディや人事戦略を具体的に実行できる力を身につけるためのワークショップが中心で、経営の重要な方針・意思決定に関われるレベルの人事リーダーを育成するためのプログラムとなっている。
また、5人程度のメンバーで半年間掛けて取り組むグループプロジェクトが第1期で好評だったため、第2期でも実施予定だ。 昨年の参加者からは、「現役人事部長をはじめとする講師陣や他の参加者との現場感のある議論からの学びは自社での実践につながります。築いたネットワークは一生の宝です」との感想が寄せられている。
他社の人事リーダーたちとの“他流試合”が特長だ
講座概要
開講日程:2015年9月〜2016年2月、月1回土曜日
受講対象者:人事部に所属する課長・主任クラス
講座内容:経営の重要な方針・意思決定に関われるレベルの人事リーダーを育成するプログラム。現役人事部長との対話や、他の参加者とのディスカッションを通して、戦略的なものの見方を身につける。
[前半:ケーススタディ]戦略人事の実践者たるリーディングカンパニーの現職人事部長がファシリテーターを担当。
[後半:ワークショップ]人事戦略を策定する上で重要となるマインド・知識・スキルを、人事・組織のベテランやコンサルタントとの討議形式で学ぶ。