調査・統計

今後も派遣社員として働きたい人は前年比減少、正社員就業意向が高まる

派遣社員のうち、今後も派遣社員として働きたいと考える人は45.1%で前年より減少し、正社員として働きたい人が前年より増えていることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「派遣社員の意識・就労実態調査(2022年版)」で明らかとなった。

派遣社員として勤務する20~59歳の男女を対象に、今後の就業意向について聞くと、「派遣社員として働きたい」人の割合は45.1%(前年比5.0ポイント減)で前年より減少した。

特に減少したのは「登録型の派遣社員(有期雇用契約)として働きたい」(15.4%)で前年比5.7ポイント減だった。

一方、前年比で最も増加したのは、「正社員として働きたい」(29.9%)で前年比5.8ポイント増となった。

今後正社員として働きたい理由では、「賞与(ボーナス)が欲しいから」が65.6%で最も高く、次いで「雇用が安定しているから」が58.2%、「賃金が高いから」が45.6%となった。

【今後正社員として働きたい理由トップ5】
1位 賞与(ボーナス)が欲しいから 65.6%
2位 雇用が安定しているから 58.2%
3位 賃金が高いから 45.6%
4位 昇給・昇格の可能性があるから 43.4%
5位 正社員の方が福利厚生が充実していることが多いから 40.8%

派遣社員を選んだ理由は「正社員を希望していたが、希望条件に合う正社員の仕事がなかったから」が29.1%で最も高く、前年比も10.3ポイント増で最も増加した。

次いで前年比で増加したのは、「家事・育児・介護など、正社員よりワークライフバランスを保てると思ったから」(10.6%)で前年比4.9ポイント増、「正社員を希望していたが、自分のスキル・経験で出来る正社員の仕事がなかったから」(16.9%)で前年比3.7ポイント増となった。

一方、前年比で最も減少したのは「働く日数・時間を自分で選べるから」(15.4%)で前年比8.3ポイント減、次いで「勤務地を選べるから」(16.9%)で前年比8.2ポイント減となった。

有期雇用派遣社員として同じ職場・部署で働ける期間を最大3年間と定めた“派遣3年ルール”該当時の対応について聞くと、「無期雇用派遣となり、同一の企業で派遣就業した」が37.7%で最も高く、次いで「雇用契約を満了し、別の仕事を探した」が28.7%となった。また「派遣先の正社員となり、同一の企業で就業した」は4.7%だった。

職種別にみると、無期雇用派遣が多いのは「機械・電気・IT・エンジニア」、「テレオペ・テレマーケティング」が4割超となった。一方、契約を満了し別の仕事を探した人が多い職種は「販売」、「製造」でそれぞれ3割を超えた。

該当時の対応は自分の希望通りであったかを聞くと、無期雇用派遣となった人の6割弱が「希望したものだった」と回答し、自ら望んで無期雇用派遣社員になる人が多かった。

一方、契約を満了し別の仕事を探した人では、「希望したものだった」が35.6%、「希望したものではなかった」が36.6%と半々となった。

派遣社員の動向についてマイナビでは「派遣3年ルールをきっかけに、有期雇用契約から無期雇用契約になるなど、派遣社員の働き方やキャリアの選択肢は増えたが、正社員になったケースはごく僅かとなっている」と指摘する。

調査は、2022年7月8日~13日、派遣社員として勤務する20~59歳の男女を対象にWEBで実施し、1400人の有効回答を得た。

インソース
経営者JP

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