フリーターが今後最も希望する働き方は「正社員」であることが、マイナビ(東京・千代田、土屋芳明社長)の実施した「フリーターの意識・就労実態調査(2022年版)」で明らかとなった。
15~44歳のパート・アルバイトとして働いている人を対象に今後最も希望する働き方を聞いたところ、「正社員希望」が33.4%で最も多く、次いで引き続き「アルバイト・パート希望」の割合は、33.3%となった。
【今後最も希望する働き方】
正社員希望 33.4%
アルバイト・パート希望 33.3%
働き方にこだわりはない・その他 15.8%
独立希望 13.2%
契約社員・派遣・業務委託希望 4.3%
正社員を希望する理由を聞くと、「雇用が安定しているから」が前年比10.4ポイント増となり66.9%で最も多く、次いで「固定給が欲しいから」が前年比9.5ポイント減で66.0%となった。
【今後最も希望する働き方として「正社員」を選んだ理由 トップ5】
1位 雇用が安定しているから 66.9%
2位 固定給が欲しいから 66.0%
3位 正社員の方が福利厚生が充実していることが多いから 61.1%
4位 賞与が欲しいから 54.0%
5位 定年まで働きたいから 21.5%
リスキリング(学び直し)を必要だと感じている人は59.4%と約6割に上った。必要だと感じている理由は「収入を増やすため(58.1%)」が最も高く、次いで「自分ができる仕事の幅を広げたいため(56.2%)」となった。
【リスキリング(学び直し)が必要と感じる理由 トップ5】
1位 収入を増やしたいため 58.1%
2位 自分ができる仕事の幅を広げたいため 56.2%
3位 明確な理由はないが、不安を感じるため 33.3%
4位 正社員になりたいため 27.9%
5位 転職したいため 25.9%
一方、必要と感じない理由では「負担する費用が重いため(36.1%)」、「どのようなことを学び直したら仕事に活かせるか分からないため(35.4%)」が多く、現状に満足はしていないが、リスキリングに費用をかける金銭的な余裕がなかったり、そもそも自身が何をすべきかが分からないといった理由が挙がった。
【リスキリング(学び直し)が必要と感じない理由 トップ5】
1位 負担する費用が重いため 36.1%
2位 どの様なことを学びなおしたら仕事に活かせるか分からないため 35.4%
3位 転職をする予定がないため 32.6%
4位 仕事が忙しく、時間が確保できないため 14.1%
5位 知識や技術を取得する方法が分からないため 9.8%
リスキリングに取り組んでいる人は19.7%だった。実施方法について聞くと、「個人で実施」が82.4%、「勤務先で実施」が11.0%、「個人+勤務先両方で実施」が6.6%となった。
一方、リスキリングに取り組めていないが必要だと感じている人も含めて実施方法についての希望を見ると、「個人で実施」が63.7%、「勤務先で実施」が18.3%、「個人+勤務先両方で実施」が17.9%と、企業での実施に対する期待も約4割(「勤務先で実施」+「個人+勤務先両方で実施」合計)あることがわかった。
調査は、2022年4月25日~5月2日、15~44歳の男性は既卒、女性は既卒かつ未婚のうち、パート・アルバイトとして働いている人を対象にインターネットで実施し、2609人の有効回答を得た。