【時短正社員の中途採用】生産性を測りやすい仕事や企画職・専門職の即戦力を求める企業が採用

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前島 織衣 人材紹介事業部 部長

人手不足感が再び強まる中、即戦力人材を求める企業が「時短正社員」を採用しています。

時短正社員を希望するのは30~40代の子育て中の女性が中心で、保育園や塾への子どもの送迎を理由に16時や17時までの時短勤務を希望しています。

最近では会社の方針によってリモートワークから原則出社に戻ることとなり、家庭との両立のために時短正社員としての転職を希望するという人も少なくありません。また育児以外にも、介護と両立する人や男性にも広がりつつあります。

しゅふJOB総研の調査によれば、主婦層の8割以上が時短正社員として働きたいと答えています。同じく時短で働けるパートタイマーと比較し、やりがいやキャリア、そして給与といった正社員ならではの利点を求めていると見られます。

時短正社員の採用には大きく2パターンあります。一つは、労務(給与計算・社会保険手続き)、法務(リーガルチェック)などの、時間当たりの量や生産性を測りやすく、専門知識が必要な仕事です。働き手に時間の制約がある中で対応可能な業務量であることや、緊急時のサポート体制があるかが採用成功のポイントとなります。

もう一つは、マーケティングや人事制度設計のように時間と成果が比例し
ない企画職や専門職です。求職者が時短勤務で成果を出せる仕事かを慎重に判断する傾向があるため、成果やゴールが明確なことも求められています。

どちらの場合も重視されるのが今後のキャリアパスです。時短勤務をしながらでもスキルアップできるか、フルタイム勤務に戻った後のキャリアをイメージできるかがポイントです。

時短正社員を採用するメリットには採用費や人件費の縮小が挙げられます。企業の制度にもよりますが1 ~ 2割程度縮小できます。母集団の増大や内定辞退率の低さも大きなメリットです。競争相手がまだ少なく、当社の実績では約9割が承諾しています。ダイバーシティ推進の一部と捉える企業もあり、時短正社員の採用は採用力や組織力の強化につながるとも言えます。

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