大学卒就職者の就職後3年以内の離職率が前年比0.3ポイント増の31.5%となったことが、厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況」で明らかになった。500人以上の大企業で離職者が増加している。
就職後3年以内の離職率は、大学卒31.5%(前年比0.3ポイント増)、短大卒41.9%(同0.5ポイント増)、高卒35.9%(同1.0ポイント減)、中卒57.8%(同2.8ポイント増)。
新規大学卒就職者の就職後3年以内の離職率を事業所規模別にみると、従業員1000人以上で25.3%(前年比0.6ポイント増)、500~999人で29.6%(同0.7ポイント増)、100~499人で31.8%(同増減なし)、30~99人で39.4%(同0.3ポイント増)、5~29人で48.8%(同0.6ポイント減)、5人未満で55.9%(同0.4ポイント減)となり、500人以上の規模では増加した。
新規大学卒就職者の就職後3年以内の離職率を産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」(49.7%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(47.4%)、「教育、学習支援業」(45.5%)の3産業で4割を超えた。
【2019年3月大卒の3年以内の離職率】
1位 宿泊業、飲食サービス業 49.7%(前年51.5%)
2位 生活関連サービス業、娯楽業 47.4%(同46.5%)
3位 教育、学習支援業 45.5%(同45.6%)
4位 医療、福祉 38.6%(同38.6%)
5位 不動産業、物品賃貸業 36.1%(同34.5%)
5位 小売業 36.1%(同37.4%)
7位 サービス業(他に分類されないもの) 35.6%(同31.1%)
8位 学術研究、専門・技術サービス業 32.5%(同31.6%)
9位 建設業 28.6%(同28.0%)
10位 卸売業 28.0%(同27.7%)
11位 情報通信業 27.8%(同27.4%)
12位 複合サービス事業 26.9%(同25.8%)
13位 運輸業、郵便業 25.5%(同25.0%)
14位 金融・保険業 25.1%(同24.2%)
15位 製造業 18.5%(同19.0%)
16位 鉱業、採石業、砂利採取業 20.1%(同11.5%)
17位 電気・ガス・熱供給・水道業 10.6%(同11.1%)
(その他 54.5%)(同61.3%)