【女性の中途採用(外資系企業)】自動車業界、製造業は人事・法務トップに女性採用を希望する企業が多い

日本人材ニュース

ロバート・ウォルターズ・ジャパン
ジェレミー・サンプソン 代表取締役

【PROFILE】2006年にロバート・ウォルターズへ入社。2018年に代表取締役社長就任。日本の人材業界での15年以上の経験と実績。オーストラリア出身。社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

人口減少に伴う労働力不足と多様性が必要とされる今、「女性の活躍」は大きなテーマです。企業価値の向上、多様性の観点、そして新しい価値の創出が期待できるとして女性採用が推し進められています。

特に外資系企業では、女性管理職の割合を上げるよう本国から求められている企業もあり、女性管理職・30代女性管理職候補者の採用に積極的です。

女性採用、ED&I強化という点で当社が先駆者的な立場であることから、柔軟な働き方の制度整備、成果が反映される評価制度導入のサポート、上層部がイニシアティブを取るED&Iの強化、「無意識の偏見」への認知向上支援等の点で多くの企業からアドバイスを求められています。

採用動向をみると、 自動車業界、製造業では男性社会中心のイメージが強いため、バックオフィス全般、特に人事・法務部門のトップは女性採用を希望する企業が多い傾向があります。

見本となるキャリアに関するロールモデルがいない部門は女性従業員が少ない傾向にあり、他部門で女性採用比率を補っているのが現状のようです。

20代、30代半ばの若い世代は、企業選択の際に能力評価されること、ED&Iに重きを置いています。特に海外経験のあるグローバル人材にその傾向が表れています。

女性候補者の特徴としては、約6割が管理職に就きたいかは尊敬できる同性の管理職の有無が理由の一つとしています。実際に尊敬できる同性の管理職がいると回答した女性は4割程度であり、乖離がみられます。ロールモデルが少ないことが、女性の管理職登用の足かせとなっている可能性もありそうです。

持続的な企業価値の向上に人材戦略は欠かせません。優秀な人材、女性の採用、定着・活躍においては従業員に対するキャリア開発や、キャリアに関するロールモデルの提示など多角的に取り組むことも重要です。その取り組みを支えるために、柔軟な働き方の制度を実行し、働きやすい環境の整備や自社の魅力ある企業文化を外に伝えていくことも人材獲得・維持には重要となるでしょう。

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ジェレミー・サンプソン

ロバート・ウォルターズ・ジャパン 代表取締役/2006年にロバート・ウォルターズへ入社。2018年に代表取締役社長就任。日本の人材業界での15年以上の経験と実績。オーストラリア出身。社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。

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